これで分かる!樹木の見分け方!

樹木

樹木にはいろいろな種類がいます。リンゴのように美味しい果実を実らせる種類がいたり、サクラのようにきれいな花を満開に咲かせたり、とても多種多様です。しかし、私たちが日常で見分けられる樹木は限られています。例えば春のサクラや秋のイチョウなどは見分けがつきやすいと思いますが、そのほかの樹木はほとんど見分けがつきません。

しかし、このサクラやイチョウのように区別のポイントを押さえられれば、ある程度の樹種の識別はすぐ出来るようになります。また、樹木の識別は葉の観察だけで行うのがほとんどなので、葉のつくりさえ分かれば大体の樹種は識別できるようになります。

樹木の見分けがつくようになると、公園に行ったときや登山をしたとき、街路樹の下を歩いているときなど、いろいろな場面で楽しめるようになります。今回は屋外がもっと楽しくなる、樹木の見分け方について解説していきます。

 

樹木の形

樹木の姿は、よく見ると全然違う形をしています。実は葉っぱは種類によって全然違います。例えばサクラは葉っぱの淵がギザギザしているし、モミジは掌状です。また、キンモクセイの葉は長細くてギザギザはありませんが、ギンモクセイはギザギザしています。このように、葉っぱ一枚だけでもいろいろな種類を見分けられるようになります。

他にも樹皮や花などいろいろな部分で植物には違いがあります。上級者になると樹形や枝の張り方、冬芽の特徴でさらに細かく分類できます。

 

葉っぱで見分けるポイント

葉は樹種によってさまざまな形をしています。秋を代表するイチョウやモミジなどは葉で識別がしやすい種類です。しかし、そのほかの樹木は、分かりづらいことが多いですよね?夏になれば全部緑色だし… でも、よく見ると葉っぱの形は全然違います。以下、樹木を葉で見分けるポイントをまとめます。

  1. 針葉樹と広葉樹
  2. 常緑樹と落葉樹
  3. 葉のおおまかな形
  4. 鋸歯(葉っぱのギザギザ)の有無
  5. 葉の付き方
  6. その他の特徴

この6項目を押さえれば、大体の樹木の見分けは出来るようになります。

では、この6項目を解説していきます。

 

1. 針葉樹と広葉樹

これは一番簡単なステップですが、外せない項目です。植物を分類する上でとても重要になってきます。しかし、見分け方は簡単なのでポイントを押さえればすぐに出来るようになります。

広葉樹と針葉樹の違いは、サクラやモミジなど葉っぱが平たい族は広葉樹で、スギやヒノキ、マツなどの葉っぱが尖っている、または細く円柱形であれば針葉樹です。

例外として、ナギやイチョウは葉が平たいですが針葉樹の仲間になります。ナギやイチョウは葉脈を見るとタケやササのように平行に筋が通っていることを確認することで見分けられます。覚えておいてください。

 

2. 常緑樹と落葉樹

常緑樹と落葉樹は、冬に観察すれば一目瞭然ですが、夏に見分けるのは難しいかもしれません。葉の厚さを観察し、分厚い場合は常緑樹のことが多いです。これは、夏の観察で見分けられない場合は飛ばして大丈夫な項目です。

 

3. 葉の大まかな形

これが樹種を判別するのに一番大切な項目です。例えばモミジは掌状ですし、サクラはたまごの様な形をしています。樹木の識別図鑑を見ると、卵形や広楕円形と書いてあることが多いです。
ザ・普通の葉っぱ!だと思うような一見何の特徴もない葉っぱでも、長細かったり、葉先が尖っていたり、ハート形だったりといろいろな形をしているので、よく観察してみてください。

 

4.鋸歯の有無

葉っぱのギザギザのことを鋸歯と言います。鋸歯の有無は植物の識別に置いてとても重要になります。例えばサクラは鋸歯がありますし、イロハモミジも鋸歯があります。逆に、モミジの仲間のイタヤカエデは掌状ですが鋸歯がありません。このようにして識別したい対象の樹種を絞っていくことが出来ます。また、カシワなどは葉の淵が波打っているのでとても分かりやすい種類の一つです。

 

5. 葉の付き方

実は、植物は葉っぱの付き方が違います。何が違うかというと、枝の一つの節に1枚の葉が付く種類、2枚の葉が付く種類、または複数の葉が付く種類があります。例えばサクラは1枚しか付きませんが、モミジは2枚付きます。この1枚ずつ葉っぱが付くことを互生といい、2枚葉っぱが付くことを対生といいます。つまり、サクラは互生で、モミジは対生です。これを見分けることで同じような葉っぱでも、全く違う種類だと見分けることが出来ます。

例を挙げると、ヤマブキというオレンジ色の花が咲く樹木には、よく似たシロヤマブキという白い花が咲く種類があります。この2種類は葉っぱを見ただけでは到底見分けがつきません。しかし、花が咲かない時期でも、互生か対生かを見分けることで区別することが出来るのです。ちなみにヤマブキは互生、シロヤマブキは対生です。

 

6. その他の特徴

上記の5つのポイントでも見分けがつかない場合はさらに細かい部分を見ていきます。例えば葉っぱの表面に毛が生えているかどうか、または葉柄(ようへい:枝と葉の間にある茎の部分)の長さや色、葉脈の形などです。

これも例を挙げると、アカシデは葉に毛がなく、よく似たイヌシデは葉の表面に毛があります。また、モチノキは葉柄が緑色ですが、よく似たクロガネモチは赤くなります。

このような特徴は、5つのポイントを絞って樹木の識別図鑑を見ると、似た種類との見分け方が書いてあることが多いです。しっかり特徴をとらえて樹種の選択肢を削っていくことが大切です。

 

 

以上、樹木の見分け方でした。樹木の葉は見ていると多種多様でとても面白いです。新芽や新緑、紅葉を見るときも、樹種が分かることで色の違いなどを楽しむことが出来ます。また、樹皮や花も種類によって全然違いますので、ぜひ観察してみてください。

最後に花が咲いていない夏や秋でも、サクラを一発で見分ける方法を伝授します。それは葉っぱの葉柄を見ることです。サクラの葉柄には腋芽(えきが)という、甘い蜜を出す丸く突起した器官があります。これがあればまずサクラで間違いないです。

ちょっとした豆知識でした。ではまた。

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