エンジュ( Styphonolobium japonicum)
〇科名:マメ科
〇和名由来:古名エニスの転訛。
〇学名由来:「japonica」=日本の
〇別名:コヤスノキ、カイジュ
〇広葉樹・落葉樹・雌雄同株
〇分布:中国原産
〇葉の特徴
葉は互生し、4~7対の奇数羽状複葉。
葉の長さは15~25㎝程度。縁は全縁。
葉裏は灰白色で毛が生えている。
〇花の特徴
夏、淡黄色の小形蝶形花が複総状花序に咲く。
〇実、種子の特徴
マメ科特有の莢果(きょうか)(=豆果)をつける。
〇幹、枝の特徴
若い枝は青く、光合成を行っている。
樹齢が経つにつれ灰褐色になり、縦方向に樹皮が割れる。
〇育成環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
壌土 | 〇 | △ | ◎ | 〇 | 〇 |
〇暦
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
〇管理方法
痩せた土地でもよく育つが大きくなるので
植える場所は注意が必要。
大きくしたくなければシダレエンジュという品種があるので
そちらをおススメする。
剪定は枝の元から落とす。
太い枝を剪定した場合は塗付用の殺菌剤を塗る。
〇病虫害
・がんしゅ病
樹幹や枝に発生し、罹病部が膨らむ。
罹病部は風などの衝撃で折れやすくなっている。
見つけ次第切除し、焼却処分する。
また、剪定痕には塗付用の殺菌剤を塗ると予防になる。
〇利用、豆知識
自然風の庭や和風の庭に合う樹木。大きくなるので管理は大変。
耐潮性があるため、海岸沿いに植えられる。
中国の周代では朝廷の庭に3本のエンジュを植えて、
最高位の官職である3人(三公)がこのエンジュに向かって座した。
そのことから三公を三槐(さんかい)と呼ばれた。
若葉を茹でて食用にしていた歴史がある。
飢饉時には救荒食糧に使われた。
材は光沢が美しく、建築材や家具に使われる。
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