海岸沿いでも植えられる樹木!耐潮性の植木おススメ5選!!

庭、ガーデニング

樹木にはそれぞれ適地があります。

例えばスギは山の中の沢沿い、
アカマツなら山の標高が高いところ、
サクラなら日当たりのいい場所など
樹木によって適した環境が違います。

その環境の中でも、ほとんどの樹木にとって
厳しい環境の一つにあげられるのが海岸です。

なぜ樹木にとって海岸沿いが厳しいかというと、
樹木にとって塩は生理現象に多大な影響を与えるからです。

では、なぜ樹木は塩でダメージを受けるのでしょうか?
また、海岸沿い、または海に近い場所に住んでいる人は
どんな樹木だったら植えられるのでしょうか?

今回は海岸の植生の特徴と
耐潮性のあるおススメの樹木を紹介します。

 

海岸で育つ樹木が限られる理由

海岸沿いの環境は植物にとって
とても辛い環境です。

それは海水に含まれている塩と関係があります。

植物は根っこで水を吸収して生きています。
そして光合成により葉っぱで水分を排出しています。

この生理現象は塩分によって
多大な影響を受けます。

海岸は海からの風が吹きます。
この風には細かい水滴となった海水が含まれています。

この海水が葉っぱや幹に付着すると
植物は途端に元気を失います。

これは浸透圧による作用です。

植物は水分を含んでいますが、
塩が表面に付着することで
水が外に引っ張り出されてしまいます。

また、海水が飛んでくることで
土壌の塩分濃度が上がると、
植物は水を吸えなくなってしまいます。

これがいわゆる塩害というものです。

塩害の起きた土壌では植物は水を吸えないので、
極度乾燥した砂漠にいるのと同じ環境になってしまいます。

つまり、塩害とは乾燥害と同じ作用をもたらします。

この塩害が
普通の植物が海岸沿いで生育できない理由です。

 

耐潮性のある樹木

では海岸に樹木が生育していないかと言われると。
そうではありません。
実際に海岸で育つことが出来るように
進化してきた樹木がいます。

生物の生存戦略は本当に素晴らしいです。

では、海岸沿いでも植えられる
おススメのシンボルツリーを紹介します。

 

オオシマザクラ

ほとんどのサクラは対潮性がありませんが、
伊豆大島に生息するオオシマザクラだけは
海岸沿いでも生育することが出来ます。

オオシマザクラのおススメポイントは
なんといっても綺麗な白い花をつけることです。

ソメイヨシノの様なピンク色にはなりませんが、
純白の花を咲かせます。
サクラらしい五弁花で海岸に春を伝えてくれます。

ちなみにオオシマザクラの葉は
毛が全くないため、
桜餅を巻く葉にも使われています。

 

海岸沿いの庭でシンボルツリーとなると
クロマツがよく使用されます。

クロマツは確かに立派ですが
庭の嗜好が和風寄りになってしまいます。

また、クロマツは季節変化もしないので
オオシマザクラを植えることで
四季を楽しめるようになります。

ただ、台風や強い海風が吹いた後は
水で洗い流してあげると良いでしょう。

 

ヤマモモ

ヤマモモは対潮性があり果実も食べられる
数少ない貴重な樹木です。

ヤマモモの果実は生でも食べられますが、
ジャムやお菓子にも使われます。

また、赤い実がなっている樹木は
とても可愛らしく、
庭に彩を与えてくれます。

 

このヤマモモは植える前に注意が必要です。
ヤマモモは雌雄異株なので、
雄木を植栽しても実はなりません。

必ず雌木を植えるようにしてください。

また、この樹木のもう一つ注意すべき点は
果実でコンクリートなどが汚れてしまうところです。

なるべく建造物からは距離を取って
植えるようにしてください。

また、果実を育てたい場合はビワも耐潮性があります。
ぜひ育ててみてください。

 

キョウチクトウ

キョウチクトウも海岸で花をつける数少ない樹種です。

赤い花、白い花、ピンク、黄色の花など
多種にわたる品種があるのも魅力の一つです。

この樹木は本当に対潮性が強く、
直接海水が飛んでくる海岸ギリギリでも
元気に育ってくれます。

 

しかし、この樹木の問題点は二つあります。

一つ目は毒があることです。

レンギョウにはオレアンドリンやストロファンチンという
有毒成分を含んでいます。

この成分は強い毒性を示します。

口に含むと
吐き気、嘔吐、めまい、腹痛、下痢等の症状が出ます。

小さいお子さんがいる家庭やペットがいる家庭、
高齢者施設などではおススメできません。

 

もう一つは成長が良すぎてしまうことです。

キョウチクトウは成長が早いため
整枝剪定の管理であれば
毎年の剪定が必要です。

ただ、根元から切ってもすぐに枝が伸びてくるので、
枝を更新させて株立ち状にする管理でも大丈夫です。

 

マテバシイ

マテバシイは、葉が大きい可愛らしい樹木です。
ドングリもなるので、子供も楽しめます。

もちろん潮風に強く、海岸に植えてもしっかり育ちます。

この樹木は前述のとおりドングリがなるのですが、
マテバシイのドングリは料理に使えます。

ドングリのなる樹木は多々ありますが、
料理に使える美味しいドングリがなる樹木は
なかなか少ないです。

日本でどんぐり麺を作るときは
マテバシイのどんぐりがよく使われます。

庭に植えた際は、
ぜひチャレンジしてみてください。

 

マテバシイの管理で気を付けるポイントとしては、
その年に伸びた枝の管理にあります。

マテバシイは徒長枝という長い枝が
短期間の間に伸びます。

徒長枝は衝撃に弱く、折れやすい特徴があります。
特に強剪定後に発生しやすいので、
見つけたら枝の長さを短くしてあげてください。

また、葉っぱが大きいため
積雪で枝が折れやすいです。

大雪の時は、安全を確保してから
雪下ろしをしてあげると良いでしょう。

 

クロガネモチ

クロガネモチは和風、雑木、洋風と
どんな庭にも合わせやすいオールマイティな樹木です。

耐潮性もあり庭木に最適です。

特徴は、冬にきれいな赤い実をつけます。
クリスマスリースにも正月飾りにも使われる
冬のイベントでとても有用な樹木です。

成長も比較的ゆっくりです。
剪定手間も少ないので
とてもおススメです。

 

 

以上、海岸で育てられる樹木の紹介でした。

耐潮性が強いと言っても
絶対に枯れないわけでご注意願います。

海が近くても生きていける植物はいます。
ぜひ環境に負けず植物を愛でてあげてください。

 

ではまた。

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