ブナ( Fagus crenata)
〇科名:ブナ科
〇和名由来:不詳
〇学名由来:「Fagus」=食べるに由来するラテン古名。実を食べたため。
〇別名:ブナノキ、ホンブナ
〇広葉樹・落葉樹・雌雄同株
〇分布:北海道南部~九州の温帯の山地
〇葉の特徴
葉は5~8㎝の卵形ないし広卵形で互生する。
葉の表は濃緑色、裏は緑色。
新葉には全体に毛が生えているが
後に葉脈だけに毛が残る。
落葉せず、茶色い葉が冬にも残ることが多い。
〇花の特徴
春に新しい枝の葉腋から淡緑色の細花をつける。
〇実、種子の特徴
果実は卵状。柔らかい棘のある殻に2個の種子が入っている。
熟すと4裂し、種子が出てくる。
〇幹、枝の特徴
灰色で平滑。地衣類が付き、緑や褐色の斑模様になる。
〇育成環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
砂壌土 | △ | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
〇暦
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
〇管理方法
苗や稚樹は日向を好む。やや湿潤で肥沃な土地をでよく生育する。
成長はゆっくりで育てやすい。
〇病虫害
・ウエツキブナハムシ
幼虫は大きいもので1㎝程度。背面が黒色で腹面は黄褐色。
成虫は6㎝前後で全体が濃黄褐色で短毛がある。
成虫は6~7月に羽化し、ブナの葉を食害する。
しばしば大きな被害を与える。
対処は幼虫を捕殺する。
〇利用、豆知識
和風や雑木の庭によく使う樹木。
秋に黄葉が楽しめる。
実は食用とする。
また、灯油や食用油を抽出する。
材は固く緻密で、家具、器具、枕木などに使われる。
燃焼に強いためガラスの木型としても使われる。
青森と秋田の県境にまたがる白神山地がブナで有名。
1993年に世界自然遺産に指定された。
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