ヤマザクラの特徴と育て方

植物図鑑

ヤマザクラ( Cerasus jamasakura)

〇科名:バラ科

〇和名由来:春の彼岸に咲くことから

〇学名由来:「Cerasus」= ラテン語でサクラの意
「 jamasakura」=ヤマザクラの意

〇別名:カバザクラ、オオチョウジザクラ

〇広葉樹・落葉樹・雌雄同株

〇分布:宮城県以西の本州、四国、九州

 

〇葉の特徴
葉は8~12㎝で卵状長楕円形、または長楕円形。
葉先は尾状に鋭く尖り、縁には細かく鋭い鋸歯がある。

〇花の特徴
4月に薄いピンク色~白色の五弁花をつける。

〇実、種子の特徴
核果は球形で黒紫色に熟す。

〇幹、枝の特徴
幹は赤紫色を帯びた褐色で横長の皮目が目立つ。

 

〇育成環境

土壌潮害耐寒日照乾燥湿潤
埴壌土

 

〇暦

101112
開花時期
果熟期
剪定適期
移植適期

 

〇管理方法
太い枝の剪定はなるべく避ける。

〇病虫害
・コスカシバ
ガの仲間で成虫は開張2~3㎝。
体色は暗褐色で腹部に黄色の横帯が2つある。
幼虫は大きいもので2~2.5㎝程度。
頭部が黄褐色で、胴部は淡黄色。背中はやや赤色。
孵化幼虫は幹や枝を穿孔し、そこから半透明のヤニと虫糞を排出する。
対処は成虫発生期に農薬散布をする。
また、食害部を削って幼虫を捕殺する。

・クビツヤアカカミキリ
体長2.2~3.8㎝程度。体色は光沢のある黒色で赤色の前胸が目立つ。
雌の成虫は樹幹に卵を産み付け、
孵化した幼虫は2年間樹幹を食害し続ける。
成虫を見つけた場合は速やかに捕殺する。
食害痕を見つけたら薬剤を注入し、殺虫する。

・アメリカシロヒトリ
ガの仲間で成虫は開張2.5~3㎝。
体色は白色で薄緑~黄色の斑点がある。
幼虫は大きいもので3㎝程度。
背中全体が灰黒色で、白色の長い毛が密生する。
5~6月と7月後半~9月の年2回発生する。
幼虫は群生して葉を食害し、葉はカスリ状になる。
幼虫の群生を見つけ次第枝ごと切除する。
幼虫発生期に登録農薬を散布する。

・べっこうたけ病
根系や樹幹下部の傷から侵入し、材を腐朽させる。
病気が進行すると形成層を侵し、樹勢を衰えさせ、
最終的に枯死させる。
感染した樹木の材は白色腐朽を起こすため極めて脆弱となり、
倒木のリスクが高くなる。
子実体(きのこ)はサルノコシカケ型で一年生。
一度感染したら防除法はないため、
支柱で倒木しないように養生する。

 

〇利用、豆知識

ソメイヨシノが台頭する明治前までは花見の初役だった。
自然を感じさせる花色が魅力。

ソメイヨシノの遺伝子の中にも
ヤマザクラが見つかっている。

「サクラ肌」として樹皮を樺細工等に利用される。

木材は器具材、家具材に使われるほか、
燻製用のチップにもされる。

コメント