花が咲いたら要注意!春の樹木の管理方法

樹木

サクラの季節も関東では終わろうとしていますが、
他の樹木も次々と花を咲かせています。

モミジの新芽を見てみると、
その先に小さな花が咲いているのが
しっかりと分かります。

この季節、樹木は花を咲かせ、
これから実をつける準備に入る種類が多くいます。

しかし、それを放置しておくと
枯れのリスクにつながるかもしれません。

今回はこの時期に行うべき
樹木の管理方法を紹介します。

 

春の樹木の状態

四季の移ろいが綺麗な日本では、
ほとんどの樹木が冬に活動を休止、
または活動量を低下させます。

冬の厳しい季節を乗り越えた後、
ウメやサクラ、ハナミズキなどは
枝にいっぱいの花をつけます。

とてもきれいな花をつける4月は、
実は樹木にとって、とても危険な季節でもあります。

 

樹木は冬にエネルギーを蓄えられないため、
去年の秋までに蓄えたエネルギーをつかって
花を咲かせています。

そのため、花を咲かせた後の樹木は
エネルギーがカツカツの状態です。

そんな中、新しい葉を展開させて光合成の準備をしたり、
花が受粉すれば、今度は種子を形成する段階に入ります。

これらの成長には、
樹木には大量の栄養と
エネルギーが必要になります。

他にも、たくさんの葉をつけるために
新しい枝を伸ばしたり、
ドウダンツツジの仲間は
花が終わった後、すぐに翌年の花芽をつくり始めます。

つまり、春というのは、
樹木にとって一番体力がない中で、
一番体力を使わなくてはいけない季節なのです。

 

春の樹木の管理方法

樹木は、大体2~3月には春に向けて
水を吸い上げています。

モミジは1月下旬ごろには水を吸い上げ始め、
2月頃に剪定すると切り口から水が溢れてきます。

この水を吸い上げる春前の季節に、
一緒に栄養を吸い上げられると
樹木はとても元気になります。

つまり、このタイミングで
肥料をあげることが好ましいのです。

この2月頃に肥料をあげることを
「寒肥(かんごえ、かんぴ)」と言います。

特に、春に開花する種類はこの寒肥をしてあげると
花が咲いた後も元気よく成長してくれます。

この寒肥によって、樹木は
一年のスタートダッシュが切れるので、
ぜひ寒肥をしてあげてください。

使う肥料は遅効性の有機肥料が好ましいです。

芽吹く前の間にゆっくりと栄養を吸い上げさせて、
体力を使う春に備えてあげてください。

 

 

春先、花が咲く樹木は
受粉した後に種子や果実を発達させます。

これは人間でいう妊娠と同じ状態です。
つまり、このとき樹木は大量の栄養を欲します。

ここで栄養や体力が尽きると
樹木は枯れてしまうことがあります。

 

この春先にすべき管理が、花柄摘みです。

 

バラは花後、花先を切る管理が有名ですが、
その他の樹木でも、花を摘んであげると
そのあと元気がなくならずに済みます。

とくにセイヨウシャクナゲなどは
花柄が枯れたまま付き続けてしまい美観を損ねるので、
花柄摘みをすることできれいな外観を保てます。

 

 

花をつけた後、樹木の体力がなくなる説明は
すでにしました。

このタイミングで、樹木はまた肥料が必要になります。
これを「お礼肥」と言います。

お礼肥とは、花を楽しませてくれたことの
感謝とお礼を込めてあげる肥料のことです。

このお礼肥には即効性のある肥料を使います。
化成肥料や、有機肥料なら鶏糞などが良いでしょう。

また、このお礼肥のタイミングは
花をつけない樹木にも効果的です。

春の季節は冬を越えてきたタイミングのため、
どの樹木も一番栄養が欲しい時期です。

ここでしっかりと栄養をあげることで、
今年を乗り切り、来年も元気でいられる
体づくりができます。

ぜひ5月前後には一回肥料をあげてください。

 

 

最後に剪定の話です。

4~5月、樹木は新しい葉をつけ、
枝を伸ばし始めます。

実は、この新芽には栄養がたくさん詰まっています。
昨年の栄養は新芽に蓄えられているのです。

この新芽を切り落としてしまうと、
樹木は途端に元気がなくなってしまいます。

また、樹木は葉で光合成をしてエネルギーや糖を蓄えるので、
春先のスタートが切れなくなってしまいます。

よって、春先の剪定は、新芽の葉が硬くなる
5月下旬まで待ってください。

ここまで待てば、樹木が痛むリスクは格段に減ります。

しかし、その後にはじめじめした梅雨が待っており、
樹木が腐朽菌に感染しやすい時期です。

剪定時はなるべく太い枝を切ることは
避けた方が良いでしょう。

また、どうしても切らなくてはいけない場合は、
殺菌剤入りの保護剤が売っているので
それを切り口に塗ってあげてください。

 

 

ということで、樹木の春の管理方法でした。

樹木の生理現象を考えてあげて、
その先手を打ってあげる感じで管理すると
元気な姿を保ち続けてくれます。

また、樹木によって管理の方法が違うので、
今回紹介した方法は代表的な管理方法です。

それぞれの樹種を調べながら、肥料をあげたり
剪定してあげることが必要です。

例えば、果樹に肥料をあげすぎると
成長が優先になってしまい、花芽が少なくなり
収穫量が減ることもあります。

一本一本の木と対話しながら
一緒に暮らしてあげてください。

 

ではまた。

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