アジサイの色が変わる本当の理由

樹木

桜の季節も終わりに近づき、
木々は新芽が吹いてきました。

サクラの次の季節に注目される花と言えば
アジサイです。

鎌倉などはお寺に多く植えられており、
和の雰囲気とアジサイが
とてもよくマッチしています。

ということで今回はアジサイについて紹介します。

アジサイは土壌のpHによって色が変わる!?

その真相など、豆知識も解説していきます。

 

アジサイが愛される理由

梅雨時期と言えば
アジサイが多くのメディアに取り上げられます。

お寺の山道の脇に、一面のアジサイが咲いている風景は
圧巻の一言です。

では、なぜここまで
日本ではアジサイが愛されているのでしょうか?

 

アジサイの歴史を調べると
万葉集にすでにその名が記載されています。

その中で扱われているアジサイは
原種であるガクアジサイだと思われます。

その色彩と形から、古くから
めでたい花として用いられていました。

 

アジサイの特徴は、何と言っても
長い期間花が咲き続けることです。

ソメイヨシノの見ごろは1週間程度ですが、
アジサイの花は1ヵ月近く咲き続けます。

では、なぜアジサイは
こんなに花が長続きするのでしょう?

 

実は、アジサイの花は、花ではありません。

どういうことかというと、
アジサイの花の中心についている粒
それが本体なのです。

そして、花弁に見える部分は萼(がく)、
つまり花の元についている部分が発達したものです。

このため、アジサイの花は寿命が長いため、
日本中で愛される花になりました。

 

ちなみに一般的に植えられている
園芸品種のアジサイは、
日本のアジサイからの品種改良されたものです。

九世紀後半から、アジサイはヨーロッパに送られ、
逆輸入された経緯もあります。

 

アジサイの花の色は土壌の性質で決まる

アジサイの花の色は
バラのように品種で決まる部分もありますが、
土壌条件でも強く左右されます。

園芸が好きな方がよく

「アジサイは土壌のpHで決まる。」
「アジサイの花はリトマス紙だ。」

とよく言っているのを耳にします。

 

これは正解でもあり、間違いでもあります。

確かにアジサイは土壌酸度が高い、
つまり酸性の土だと赤色っぽくなり、
アルカリ性が強いと青色になることがあります。

しかし、アルカリ性でも赤い花になることがあります。

これは、どのような反応により
アジサイの色が決まっているのでしょうか?

 

実は、アジサイの花の色は
土壌のアルミニウムイオンによって決まっていました。

色素があるアジサイの花の基本色は赤色です。

アルミニウムイオンは、アジサイに吸収されると
アジサイの額の中でアントシアン系色素と反応し、
青色になります。

しかし、土壌にアルミニウムの成分が少ないと
アジサイは青色になりにくくなります。

また、土壌が酸性だと、土壌内で
アルミニウムが反応してしまい、
アジサイが吸収できなくなってしまいます。
よって、花色はもとの赤色になるということです。

この反応から、少し前まではリトマス紙だと言われていました。
本当はアルミニウムとの反応なので覚えておいた下さい。

ちなみに、色素のないアジサイの仲間もいます。
こういった品種は土壌のpHを変えても
色が変わらないので注意してください。

 

 

ということで、今回はアジサイの話しでした。

ちなみに実は花弁じゃなくて
萼だったパターンの植物は以外と多いです。

例えばクリスマスローズとかハナミズキとか。

こういった植物は花を長く楽しめる反面、
枯れても樹木に付き続けます。

花を楽しんだ後は切り取ってあげると
美観を損ねないのでおススメです。

 

ではまた。

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