樹木の病気とは?樹病の発生条件と原因

樹病・害虫

私たち人間は風邪をひきます。

特に疲れたとき、急に寒くなったとき、
睡眠不足のときは風邪をひきやすいです。

実は、樹木も人間と同じように病気にかかります。

しかも、その病気によって
枯れてしまうこともあります。

では、樹木はいつ、どんなときに病気に罹るのでしょうか?

今回は、樹木の病気にかかる原因について
解説していきます。

 

樹木の病原

人間はいろいろな病気にかかります。

ほとんどは細菌によるものですが、
インフルエンザなどはウイルスによる病気です。

樹木はどうかというと、
実は人間と同じでいろいろな病原があります。

病気の要因としては、
大きく分けて外的要因と、内的要因に分けられます。
それぞれの要因については、以下の様な原因に分けられます。

 

  1. 内的要因
    ・樹木の感受性
    ・樹木の抵抗性
  2. 外的要因
    ・生物性病原
    ・ウイルス性病原
    ・日生物性病原

 

では、一つずつ解説していきます。

内的要因

内的要因とは、樹木自体の抵抗性や感受性のことです。

まず、感受性と抵抗性の違いを説明します。

 

例えば、同じところに、同じ種類の樹木を植えても、
病位になる樹木と、かからない樹木がいます。

この差は、それぞれの樹木の抵抗性によるものです。

このような抵抗性を持つものを、抵抗性固体といいます。

例えば、私たちの周りに、風邪をひきやすい人と、
風邪をひきにくい人がいます。

これは、前者が抵抗性の弱い人であり、
後者が抵抗性の強い人だといえます。

樹木にも、病気に対する抵抗性が強い、弱いがあるのです。

樹木の例を挙げると、
現在、日本全国でマツ枯病が流行っています。

そこで導入されているのが抵抗性マツです。

このマツは、マツ枯病に対して抵抗性があり、
病気にかかりにくい性質があります。

大きな被害を受けた海岸林などのマツは、
この抵抗性マツが急ピッチで植え替えを進めています。

 

また、樹種によって、全く病気にかからない種類と、
病気にかかりやすい種類がいます。

病気にかかる種類は感受性がある、と表現し、
病気の感受性のある個体を、そのまま感受性個体といいます。

例えば、人間の風邪は犬に移りません。

これは、人間はその風邪菌に対して感受性があり、
犬はその病気に感受性がないからです。

この現象は樹木にも当てはまります。

例えば、クリとクヌギは葉の形状が
ほとんど同じですが、
かかる病気は全く違います。

 

こういった性質が内的要因であり、
病気のかかりやすさを決めています。

 

外的要因

外的要因とは、病気の病原そのものや、
樹木を取り巻く環境を指します。

 

まず樹木の病気を語る上で、
外せないのは病原菌です。

樹木の病原菌は、人間と違い、
細菌よりも、キノコやカビといった菌類の方が多いです。

この菌類に感染することによって、
樹木が腐ったり、葉が枯れたりします。

もちろん細菌性の病気もあります。

ファイトプラズマはいろいろな樹種で見られる
細菌性病害の一つです。

生物性の外的要因としては、
昆虫や寄生植物、藻類の仲間、
寄生虫、ネズミなどの要因があげられます。

 

また、人間と同じでウイルス性の病気にもかかります。

最近では、プラムポックスウイルスという病気が
ウメやモモに感染して被害が広がっています。

 

そして、人間と一緒で非生物性の病原もあります。

例えば排気ガスなどは、人間と一緒で
樹木にも悪影響を与えます。

空気以外だと、土壌のpHや有害物質も
病気を引き起こします。

また、樹木の病気にとって特に関わってくるのが
気候条件です。

炎天下は水分不足を引き起こし、
樹木の生理状態がおかしくなります。

寒さが強くなれば樹体内の水分が凍り、
水分の流動が滞ったり、細胞が壊れたりします。

 

これらの要因が合わさることで、
樹木は病気にかかってしまいます。

 

 

 

ということで、
今回は樹木の病気の要因について簡単に解説しました。

これらの要因が複合的に合わさると、
病気が大流行することがあります。

庭などの管理で樹木を病気にしない一番の方法は、
風通しを良くすることです。

風通しが良いと、菌の発生を防ぐことができ、
尚且つ害虫も寄りづらくなります。

密植はなるべく避け、
定期的な剪定をしてあげてください。

 

ではまた。

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