ウメモドキ( Ilex cerrata)
〇科名:モチノキ科
〇和名由来:葉がウメの葉に似ているため。
〇学名由来:「Ilex」=セイヨウヒイラギのラテン名。
「cerrata」=鋸歯のある の意。
〇別名:オオバウメモドキ
〇広葉樹・落葉樹・雌雄異株
〇分布:本州~九州の山地、湿地
〇葉の特徴
葉の長さは2~8㎝程度の楕円形、または卵状被針形。
縁は鋭く細かい鋸歯があり、先端は鋭く尖る。
葉の表面は緑色で毛が点在し、葉裏は淡緑色で葉脈上に毛がある。
葉は互生する。
〇花の特徴
6月に淡紫色ないし白色の小花が咲く。
〇実、種子の特徴
雌木は晩夏に赤色の実をつける。
落葉後も実が残る。
〇幹、枝の特徴
灰白色で平滑。皮目が点在する。
〇育成環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
壌土 | △ | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
〇暦
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
〇管理方法
自然樹形が綺麗な樹種なので、剪定はなるべく避ける。
病害虫は少なく、育てやすい。
〇病虫害
・斑点病
5㎜程度の褐色の斑点が生じ、
後に拡大して10㎜程度の不定形の褐色病斑となる。
病斑の表面、また裏面には暗緑色の黒い粒(分生子塊)が生じる。
病葉は早期に落葉する。
また、病原菌は落葉で越冬すると考えられる。
病葉を見つけたら焼却処分する。
また、毎年発生する株では、
発生を確認し次第、散布用殺菌剤を使用する。
〇利用、豆知識
和風の庭によく植えられる樹木。
成長が遅く、育てやすい。
雌雄異株で、雌木には赤い実がなる。
実は生け花によく用いられる。
花言葉は「明朗」。
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