ヒメシャラ( Stewartia monadelpha)
〇科名:ツバキ科
〇和名由来:ナツツバキより葉が小さいため
〇学名由来:「Stewartia」=イギリスのビュート候、ジョン・スチュアートから。
〇別名:サルタノキ、ヤマチシャ
〇広葉樹・落葉樹・雌雄同株
〇分布:神奈川以南~九州の山地に点在
〇葉の特徴
葉の長さは3~8㎝程度の長楕円形。
縁は浅い鋸歯があり、先端は細く尖る。
葉の表面は緑色で主脈に毛がある。
葉裏は淡緑色で脈腋に毛がある。
葉は互生する。
〇花の特徴
5月頃に、白色で5枚花弁のツバキに似た花が咲く。
〇実、種子の特徴
果実は卵形で熟すと5裂する。
〇幹、枝の特徴
若い時から樹皮が薄く、細かくはがれ、
橙色の斑模様になる。
〇育成環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
壌土 | 〇 | ◎ | 〇 | △ | 〇 |
〇暦
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
〇管理方法
自然樹形が綺麗な樹種なので、剪定は枝先を透くようにする。
陰樹のため、日当たりが良いところに植えると、
枝先から枯れが生じる。
〇病虫害
・チャドクガ
幼虫は大きいもので2.5㎝程度。
頭部は黄褐色で腹部淡黄褐色で黒い縞模様がある。
毒針毛があり、蛹、成虫、卵塊にも付着転移する。
幼虫は4~6月と7~9月の年2回発生する。
幼虫は葉の裏に並んで集まり、食害する。
チャドクガの毛は毒性が強く、触るとかぶれる。
チャドクガの毛が付いた上着を洗濯すると
他の衣類に付着して被害が拡大するので、
ガムテープ等で毛を除去するようにする。
幼虫は捕殺、または適用登録農薬を散布する。
〇利用、豆知識
和風の庭や雑木の庭によく植えられる樹木。
落葉後も赤い樹皮が庭を彩るため、人気が高い。
朝と夕方に霧が発生するような土地に自生するため、
分布地は点在している。
沙羅の樹の代わりとして、寺院によく植えられる。
本物の沙羅の樹(サラソウジュ)とは別物。
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