ヤマツツジ( Rhododendron kaempferi)
〇科名:ツツジ科
〇和名由来:山に自生するツツジの意
〇学名由来:「Rhodon」=赤い「dendron」=木 赤い花を付ける木の意。
「kaempferi」=ケンフェル(江戸中期に来日した)の の意。
〇別名:アカツツジ
〇広葉樹・落葉樹・雌雄同株
〇分布:日本各地の山野
〇葉の特徴
葉の長さは3~5㎝程度の楕円形、また卵形。
縁は全縁で毛があり、先端は尖り腺状突起がある。
葉の表面は緑色で葉裏は灰緑色。
葉の裏表に毛が生える。葉は互生する。
春の葉は落葉し、夏に出た葉は一部越冬する。
〇花の特徴
初夏、5裂した漏斗状の紫紅色をした花が咲く。
〇実、種子の特徴
果実は円錐形のさく果で毛が密生する。
〇幹、枝の特徴
樹皮は茶褐色。
〇育成環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
壌土 | 〇 | ◎ | 〇 | △ | 〇 |
〇暦
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
〇管理方法
花後、すぐに翌年の花芽をつけるので、
花が枯れ始めたら剪定するようにする。
移植は冬と真夏を避ければ比較的容易。
〇病虫害
・もち病
新葉、新芽に発生する。
罹病すると、著しく肥大した菌こぶを生ずる。
菌こぶは肉質で袋状、耳たぶ状ないし不規則形をしている。
色は淡緑色で後に白色粉状の子実層が付着する。
病葉は見つけ次第焼却処分する。
常発する場合は登録農薬を散布する。
・ツツジグンバイ
成虫は体長3~4㎜、頭部は褐色で全体は黒色。
背面は白色で、羽は軍配の形をしている。幼虫は黒褐色。
年4~5回発生し、花木の落葉下で越冬する。
4月に成虫は葉の裏に乳白色の卵を産み付け、幼虫は5月に孵る。
葉の裏で吸汁し、被害葉は白斑がカスリ状に現れる。
葉の裏にはタール状の黒色糞が残る。
風通しが悪く高温乾燥の条件下で多発する。
罹病時は、適用農薬を葉裏に散布するようにする。
土壌用の農薬もある。
〇利用、豆知識
和風の庭によく植えられる樹木。
雑木の庭にもよく用いられる。
ムラサキヤマツツジ、サンヨウツツジ、
オオシマツツジなど、品種も多い。
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