キョウチクトウの特徴と育て方

植物図鑑

キョウチクトウ( Nerium indicum)

〇科名:キョウチクトウ科

〇和名由来:漢名「夾竹桃」の音読み。
葉がタケの様で、花がモモに似ていることから。

〇学名由来:「Nerium」=湿った の意。
「indicum」=インドの の意。

〇別名:特になし

〇広葉樹・常緑樹・雌雄同株

〇分布:インド原産

 

〇葉の特徴
葉の長さは6~20㎝で線状披針形。
縁は全縁で、葉先は鋭く尖る。
葉の表面は濃緑色で、裏面は緑色。
革質で主脈が目立つ。
葉の付き方は互生ないし輪生で、3枚ずつ付くことが多い。

〇花の特徴
7~9月、鐘型で筒状の先が5裂する花冠を付ける。
赤、白、桃色など、花色に富み、芳香がある。

〇実、種子の特徴
葉に似た線形の果実を付ける。

〇幹、枝の特徴
灰色で平滑な面の上に皮目が目立つ。
皮目がいぼ状になることもある。

〇育成環境

土壌潮害耐寒日照乾燥湿潤
砂質壌土

 

〇暦

101112
開花時期
果熟時期
剪定適期
移植適期

 

〇管理方法
成長が早く、大きくなりやすいので、
太い枝を抜くようにして剪定する。
また、幹や根本から生えてくるひこばえは、
花芽が付かないため剪定する。
枝先を切るとそこから新しい枝が複数生えてきて
重くなるので、切るときは枝元から抜く。

 

〇病虫害
・モザイク病
キュウリモザイクウイルスによる病害。
罹患すると新葉の展開時に稲妻模様のモザイク症状をしめす。
キョウチクトウアブラムシの媒介や、
剪定鋏についた汁液によって伝染する。
アブラムシを防除して、感染を防ぐようにする。

 

〇利用、豆知識
耐潮性があるため、海岸でよく利用される。
また、排気ガスにも強いため、
工場や高速道路沿いにも良く用いられる。

品種が多く、花色に富むため、
庭園木としても多く利用される。

根や茎葉にオレアンドリンや
ネリアンチンなどの強心配糖体を含むため、
麻酔や強心剤として利用された歴史がある。
しかし、中毒の危険性が高いため、現在は使われていない。

中毒を起こした事例が数多く残されており、
フランスではキョウチクトウの枝で肉を刺して食べた兵士が
中毒死した記録がある。

花言葉は「注意、危険」。

仏典には「歌羅毘羅樹(カラビラジュ)」の名で登場し、
罪人にキョウチクトウの花をかぶせる記述がある。
また、死者の顔の周りに飾るのにも用いられた。
イタリア、ギリシャでも葬式の花とされている。

中国では、キョウチクトウは邪気を払うとされている。

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