オヒョウ( Ulmus laciniata )
〇科名:ニレ科
〇和名由来:アイヌ名「オピウ」の転。
〇学名由来:「Ulmus」=ニレのケルト語elmのラテン名。
「laciniata」=細かく裂けた の意。
〇別名:アツシ、
〇広葉樹・落葉樹・雌雄同株
〇分布:北海道~九州の山地(鹿児島を除く)
〇葉の特徴
葉の長さは7~15㎝で倒卵形または広卵形。
縁は3~5裂し、重鋸歯で葉先は鋭く尖る。
基部はくさび型となり左右非対称の葉となる。
葉の両面に短毛が付き、ザラザラする。
0.3~0.7㎜位の短い葉柄が付く。
〇花の特徴
春に淡黄緑色の小花を密に咲かす。
〇実、種子の特徴
果実は倒卵形で翼が目立つ。
〇幹、枝の特徴
灰白色で縦に細かく裂ける。
網目状に裂けて樹皮がはがれる。
〇育成環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
壌土 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
〇暦
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟時期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
〇管理方法
自然形がきれいなので、
剪定は枝元から抜くようにして行う。
病虫害は少ない。
浅根性のため、広い植生基盤が必要。
〇病虫害
・特になし
〇利用、豆知識
葉の形が不規則で特徴のある樹木。
公園樹として利用される。
九州まで分布しているが、
寒冷地の谷沿いに多く分布している。
樹皮が丈夫なため、アイヌの厚司織に用いられる。
厚司織とは若いオヒョウの樹皮を剥ぎ、
水にさらして樹皮を裂き、糸で紡いだもの。
材は黄褐色で軽く、曲木や薪炭材として用いられる。
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