ミズメ( Betula grossa)
〇科名:カバノキ科
〇和名由来:樹皮に傷を付けると樹液が出てくるため「水芽」。
〇学名由来:「Betula」=ラテン古名でケルト語のカバノキbetuに由来。
「grossa」=大きい、太いの意。
〇別名:ヨグソミネバリ、アズサ、ミズメザクラ
〇広葉樹・落葉樹・雌雄同株
〇分布:本州、四国、九州の山地
〇葉の特徴
葉は3~10㎝で卵形ないし広卵形。
縁には鋭く細かい重鋸歯があり、葉先も鋭く尖る。
葉の表は濃緑色で裏は淡緑色。
葉は長枝では互生し、短枝では対生する。
〇花の特徴
4月頃、雄花は黄褐色で尾状に花穂が垂れ下がり、
雌花は穂状で頂生する。
雄花序は雌花より先に開花し、自家受粉を避けている。
〇実、種子の特徴
果穂は円柱形で頂生する。
〇幹、枝の特徴
灰色で横向きの長い皮目が目立つ。
サクラ類によく似ている。
樹皮を削るとサリチル酸メチル(湿布薬)のにおいがする。
〇育成環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
壌土 | △ | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 |
〇暦
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
〇管理方法
成長が早く、大きくなる。
自然系が美しいので剪定は透かすようにする。
萌芽力が弱いため、大枝の切除は樹形を損ねる原因となる。
〇病虫害
・特になし
〇利用、豆知識
庭木にはあまり使われない樹木。
樹皮は傷を付けるとサロンパスや湿布薬のような臭いがするため、
ヨグソミネバリ(夜糞峰榛)の別名がある。
材は梓弓に使われていたため、アズサの別名もある。
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