エゴノキ( Styrax japonica)
〇科名:エゴノキ科
〇和名由来:実が有毒なため、果皮がえごい(えぐい)ことから。
〇学名由来:「Styrax」=安息香「storax」を産出する樹木の古代ギリシャ名。
「japonica」=日本の の意。
〇別名:セッケンノキ、チシャノキ
〇広葉樹・落葉樹・雌雄同株
〇分布:日本各地の山地。
〇葉の特徴
葉は4~8㎝で長楕円形。
縁には低い鈍鋸歯があり、葉先は尖る。
葉の表は緑色で裏は淡緑色。
若い葉は星状毛がある。
〇花の特徴
5~6月頃、白い花冠の総状花序をつける。
〇実、種子の特徴
実は卵形で堅い。
〇幹、枝の特徴
黒っぽい色が特徴的で、縦に浅い裂け目が入る。
成木になるにつれて細かな凹凸が出てくる。
〇育成環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
壌土 | △ | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 |
〇暦
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
〇管理方法
枝が広がるので広いところに植えるようにする。
自然形がきれいなので透かすように剪定する。
アレロパシー物質が確認されており、雑草が生えにい。
大気汚染物質の吸着効果が高い。
〇病虫害
・ゴマダラカミキリ
成虫の体長は25~35㎜。全体は黒色で光沢があり、不規則な白斑が散在する。
雌雄で触覚の長さが異なり、雄の触覚は体長の2倍近くある。
通常年1回発生で、2年に1回のときもある。被害部内で幼虫越冬する。
幼虫は4月に蛹化し、5月下旬以降に成虫となり新梢部を加害し始める。
雌成虫は樹幹部に産卵し、幼虫は樹皮化を穿孔加害する。
成長に従って材の中に侵入していき、木くずを排出する。
防除は成虫を捕殺するか、成虫発生期に登録農薬を樹幹散布する。
〇利用、豆知識
雑木の庭に合う樹木。近年とても人気の庭木。
花数が多く、シンボルツリーになる。
材は黄白色で緻密で粘り気が強い。
将棋の駒や櫛などに使われる。
果皮にはエゴサポニンを含み、
新鮮な果皮は洗濯に用いる。
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