【時期ごとに解説】植木の剪定はいつやればいいのか?

庭、ガーデニング

こんにちは、カントーです。

 

庭木の管理について、よく剪定時期について尋ねられます。

 

私も植木屋なりたての頃は全く分からず、とても困っていました。しかも樹種ごとに違うので、すべてを覚えていくのはとても大変です。

 

しかし、剪定の適期は樹種のグループによって分けることが出来ます。

 

今回は、樹木をグループごとに分けて、剪定すべきタイミングを解説していきます。

 

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【時期ごとに解説】庭木の剪定はいつやればいいのか?

庭木の剪定適期は、樹種のグループごとに分けることが出来ます。

 

今回は、針葉樹、落葉樹、常緑樹に分けて解説していきます。

針葉樹の剪定適期

針葉樹の庭木というと、
洋風の庭にはよくコニファーが使われ、和風の庭にはマツが植えられます。

 

この2種類とその他の針葉樹について解説していきます。

 

マツの剪定時期

まず最初に、マツの特徴について説明します。

 

マツは同じ樹木でもサクラやスギ等とは違う性質を持っています。それは枝を切っても芽が吹いてこないということです。

 

サクラを剪定すると、枝の切り口付近の新しい芽が成長をはじめ、
新しい枝が出てきます。

しかしマツは一度切ると、切り口から新しいえだは滅多に吹いてきません。マツの盆栽や庭のマツの剪定が難しいとされる所以は、この性質が原因です。

 

つまり、マツの剪定は失敗したら最後です。しっかり性質と樹形を考えないと後戻りが出来なくなってしまいます。

 

では、マツの剪定の解説に入ります。

 

マツの剪定は大きく分けて年に二回管理をします。一つは、5月頃に行う「緑摘み」、もう一つは秋ごろに行う「もみあげ」です。

 

緑摘みは春先に新しく出てきた芽を選別する作業です。これを行うことにより、枝数やボリュームを管理していきます。

 

この作業は大きい木になればなるほど大変です。しかし、緑摘みを行った木は樹形が整いやすいので、愛情をかける価値ありです。

 

 

 

もう一つ管理方法のもみあげという作業ですが、これはマツの葉の量を調節するために行います。

 

もみあげとは、マツの葉を毟るところから名前が来ています。マツは枝先にたくさんの葉を付けるので、下半分を取ってあげる管理をします。このもみあげをすることで、マツの風通しを良くして、蒸れを防ぎます。

 

マツは枝が蒸れると枝枯れを起こすので、この管理は大変重要です。一度枝枯れを起こすと、先述した通り新しい枝が出てこないので、樹形が乱れたまま戻らなくなってしまいます。

 

また、このもみあげのタイミングで普通の剪定も行います。枝数が多い時は枝元から抜くように剪定してあげます。

 

マツの剪定のポイントは、なるべくY字に枝を残してあげることです。3本以上残っていると蒸れやすくなってしまうので、2本残すことを基準に剪定してあげましょう。

 

ちなみに、マツの剪定で大変なところはとにかく作業量が多いところと、なにより葉先が痛いところです。しっかり長袖長ズボン、手袋着用で作業をしましょう。

 

また、剪定時は必ず松脂(マツヤニ)が付くので、汚れてもいい服でやることをおススメすします。

 

 

コニファーの剪定時期

コニファーの剪定は、基本的に刈込剪定で大丈夫です。

 

刈込剪定のポイントは、しっかり昨年刈り込んだところまで剪定することです。これを怠ると樹木が年々大きくなり、どんどん作業量が増えて大変になっていきます。

 

刈り込むタイミングは4~6月か、9月が適期です。また、コニファーの枝枯れは進行するので、見つけ次第切除するようにしてください。

 

 

その他の針葉樹の剪定

庭木にはあまり使用されませんが、メタセコイヤやヒマラヤスギ、イチョウも針葉樹の仲間です。

 

これらの樹種はいくら切っても吹いてくるので、あまり剪定の時期についてナイーブになる必要はありません。管理できるタイミングでしっかり整えてあげることが大切です。

 

しかし、冬場に切ると樹形が乱れたまま春まで新芽が吹いてこないので、そこだけはご注意ください。

 

落葉樹の剪定適期

落葉樹の剪定は、主に新芽の伸びた直ぐと、落葉後に行います。

 

落葉樹は落葉後、休眠に入ります。この休眠時期は生理活動が止まっているので樹木へのダメージが少なくなります。この時期は剪定のボーナスタイムになるので、大きくなった樹木などは強めに剪定できます。

 

また、新芽が吹いた後も剪定のタイミングです。樹木的にはあまり良くないのですが、新しい枝を放っておくと枝が混むことで風通しが悪くなり、病虫害を誘引してしまうことがあります。

 

新芽の段階で剪定をすると樹木は痛みやすいため、新葉の黄緑がしっかりした緑色になり、固まってきたら剪定のタイミングです。梅雨入り前ぐらいがベストのタイミングです。

 

しかし、樹種によっては花芽を切ってしまうことがあります。例えばサツキは花が枯れた後すぐに翌年の花芽を付けます。また、サクラは7月頃に翌年の花芽をつけ、サルスベリはその年の新梢に花芽を付けます。

 

花を楽しみたいときは、その樹種の花芽を付ける時期もしっかり確認することが大切です。

 

常緑樹の剪定適期

常緑樹の剪定適期は、梅雨時期がベストです。

 

梅雨時期はだんだん体力が溜まってきた季節であり、常緑樹が一番元気な時期です。移植の適期も梅雨時期の樹種が多いので、覚えておくと良いと思います。

 

しかし、梅雨時期は湿度が高く、病虫害にも会いやすい季節です。なるべく太い枝を切らないようにすること、また、しっかり風通しを良くしてあげることが大切です。

 

 

適期に剪定が出来ないときは?

剪定で一番大切なことは、とにかく「定期的に剪定してあげること」です。

 

大きくなりすぎるとさらに剪定が億劫になってしまい、どんどん管理しづらくなってしまいます。

 

樹木の生命力は強いので、ちょっとやそっとでは枯れません。
逆にの適期を気にするのではなく、剪定をしてはいけない時期を押さえることが大切です。

 

ちなみに剪定を避けた方が良い時期は一年で一番暑い8月と、一番寒い1~2月です。

 

8月は全樹種の剪定を控えた方が良いです。暑いということは、人間と一緒で一番体力を必要としています。この時期に樹木にダメージを与えると、みるみると弱っていくことがあります。

 

また、落葉樹以外は厳冬期の剪定も避けるべきです。冬は樹木にとって一番体力がない季節です。この季節にダメージを与えると修復することが出来ず、枯れることがあります。

 

 

樹木の一年の生理現象を理解してあげると、剪定適期も見えてきます。

 

剪定をしようと思ったときは、ぜひこの記事を思い出してみてください。

 

読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた。

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