サカキ( Cleyera japonica)
〇科名:ツバキ科
〇和名由来:常緑のため「栄木(さかえぎ)」から。諸説あり。
〇学名由来:「Cleyera」=オランダの薬草研究科A・クレーヤーにちなむ。
「japonica」=日本の の意。
〇別名:アデ、オヤママサキ
〇広葉樹・常緑樹・雌雄同株
〇分布:関東南部以西~九州の山林
〇葉の特徴
葉は6~10㎝の卵上長楕円形。
縁は全縁で葉先は鈍頭または円頭。
葉の表は濃緑色で光沢があり、裏は淡緑色。
葉は互生。
〇花の特徴
6~7月頃に葉腋から1~3個の白色の小さな花を付ける。
花弁は5枚で少しだけ黄色みを帯びる。
〇実、種子の特徴
10月頃、黒紫色に熟す。
〇幹、枝の特徴
樹皮は赤褐色で平滑。皮目が目立つ。
〇育成環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
壌土 | ◎ | 〇 | △ | △ | 〇 |
〇暦
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
〇管理方法
梅雨時期に刈込剪定を行う。
海岸沿いでも耐える。
〇病虫害
・ヒサカキコナジラミ
全体黒褐色で年2~3回発生する。
5月頃から発生、加害してすす病を併発する。
有効な防除方法はなく、なるべく剪定で風通しを良くする。
〇利用、豆知識
生垣や景観木として和風の庭木に使われる。
枝、葉は神事に用いられる。
材は緻密で堅く、建築材や器具材、細工物に使われる。
熟した果実は赤紫色の染料になる。
神聖な木とされていたため、切ると災いが起こると信じられていた。
位負けするので、民家に植えるのは良くないとされる。
また、舟材に使うことも忌み嫌われる。
布団の下に敷いて寝ると吉夢が見られるという言い伝えがある。
道中、サカキの枝を持つことで魔除けとした。
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