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オオバヤシャブシ( Alnus sieboldiana )
オオバヤシャブシの特徴
オオバヤシャブシの科名・属名
カバノキ科ハンノキ属
オオバヤシャブシの和名由来
ヤシャブシよりも葉が大きいことから。
オオバヤシャブシの学名由来
「Alnus」=カバノキのラテン古名。
「sieboldiana」=シーボルトの の意。
オオバヤシャブシの別名
特になし
オオバヤシャブシの分類
広葉樹・落葉樹・雌雄同株
オオバヤシャブシの分布
福島~紀伊半島の太平洋側に分布
オオバヤシャブシの葉の特徴
葉は6~12㎝で長卵形。互生する。
葉の縁は不整の重鋸歯があり、葉先は鋭く尖る。
側脈は12~16対。
葉の表は濃緑色で光沢があり、
裏は灰緑色で脈腋に僅かに毛が生える。
オオバヤシャブシの花の特徴
3~4月に葉の展開より先に開花する。雌雄異花。
雄花は紫褐色の穂状で、枝先に垂れ下がる。
雌花は雌花は紅色をした楕円形で、枝に直立する。
ヤシャブシと違い、雌花序の方が枝先につく。
オオバヤシャブシの実、種子の特徴
果実は若い頃は緑色の球形だが、後に褐色に熟す。
オオバヤシャブシの樹皮、枝の特徴
樹皮は灰褐色で縦に浅く裂ける。
樹齢が経つと樹皮が剥離する。
オオバヤシャブシの育て方
オオバヤシャブシの適正環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
砂壌土 | ◎ | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 |
オオバヤシャブシの暦と管理適期
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
オオバヤシャブシの管理方法
耐潮性があり、痩せ地でも育つ。
自然樹形がきれいなので、透かし剪定をすると良い。
剪定は冬の休眠時期か、花後直ぐに行う。
オオバヤシャブシの病虫害
・褐斑病
苗木によく発生する病気。
6~7月頃に主幹側の葉に1~2㎜程度の斑点が生じ、
だんだん枝先の葉に病気が広がっていく。
病斑は次第に肥大化、融合して不整形の病斑になる。
罹病した葉は縁が巻き込み、早期落葉する。
病原菌は落葉で越冬し、翌春に胞子を飛ばして再び感染する。
病葉は発見し次第除去し、落葉後は落ち葉を焼却処分する。
・うどんこ病
新葉に発生し、葉の両面に白い粉状の菌が付き、
葉が縮れたり波打ったりする。
罹病すると成長が抑制される。
葉の裏に発生する場合もある。
発生が確認されたら病葉は焼却処分する。
また、発見したら早期に散布用の殺菌剤を
1~2週間おきに散布する。
オオバヤシャブシの豆知識
雑木の庭、和風に庭によく合う樹木。
実は多くのタンニンを含み、煎汁を染料とする。
根粒菌と共生し、痩せ地でもよく育つため、
砂防工事の緑化樹としても有用な樹種。
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