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ニワウルシ( Ailanthus altissima)
ニワウルシの特徴
ニワウルシの科名・属名
ニガキ科ニワウルシ属
ニワウルシの和名由来
庭に植えるウルシの意。
ニワウルシの学名由来
「Ailanthus」=天の樹を意味する。
「altissima」=非常に高いの意。樹高から。
ニワウルシの別名
シンジュ
ニワウルシの分類
広葉樹・落葉樹・雌雄異株
ニワウルシの分布
中国原産。北米中部に自生。
ニワウルシの葉の特徴
奇数羽状複葉で葉の付き方は互生。
葉身の長さは90㎝に及ぶこともある。
小葉は6~12対で、大きさは8~10㎝程度。
小葉の形は卵状被針形または長卵形。
縁は基部近くに1~3個の鋸歯があり、葉先は鋭く尖る。
葉の表は緑色で光沢があり、裏は淡緑色。
ニワウルシの花の特徴
6月頃、緑白色の花弁が4裂した小花を付ける。
花の付き方は円錐花序。
ニワウルシの実、種子の特徴
9~10月頃に果実は赤くなる。
ニワウルシの樹皮、枝の特徴
樹皮は灰白色~灰黒色で、皮目が隆起する。
老木になると不規則に浅くひび割れる。
ニワウルシの育て方
ニワウルシの適正環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
砂質壌土 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | △ |
ニワウルシの暦と管理適期
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
ニワウルシの管理方法
成長が早く、大きくなるため庭には向かない。
陽樹のため日向を好むが、日陰にも耐える。
耐潮性があり、砂質の土壌に耐えるが、湿度に弱い。
ニワウルシの病虫害
・シンジュサン(神樹蚕)
ガの一種で、成虫は褐色を帯び、桃色の斑がある。
幼虫は初め淡黄色で、後に白緑色になり、青みを帯びる。
年二回発生で、蛹で越冬する。
成虫は6月と8月に現れ、幼虫は7月~10月に現れる。
老熟幼虫は葉を巻いて繭を作る。
加害葉ごと捕殺して防除する。
ニワウルシの豆知識
山野に自生し、庭木にはあまり使われない樹木。
ウルシに葉が似ているためウルシの名を冠しているが、
別種のため樹液でかぶれることはない。
中国原産で、日本には明治10年(1877年)頃に渡来した。
英名は「tree of heaven」。
材は車軸や建築材に用いられる。
パルプ用材としても有用。
害虫であるシンジュサンはカイコの一種で、
天然飼育するために用いられることもある。
根皮や樹皮は血圧降下の作用があり、
収斂剤として用いられる。
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