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ヌルデ( Rhus javanica)
ヌルデの特徴
ヌルデの科名・属名
ウルシ科ウルシ属
ヌルデの和名由来
樹液が塗り物にできるため。諸説あり。
ヌルデの学名由来
「Rhus」=ギリシャ古名の「rhous」のラテン語化。
「javanica」=ジャワの の意。
ヌルデの別名
フシノキ、カツノキ
ヌルデの分類
広葉樹・落葉樹・雌雄異株
ヌルデの分布
日本各地の丘陵地
ヌルデの葉の特徴
奇数羽状複葉で葉の付き方は互生。
葉身の長さは20~40㎝。
小葉は7~13枚付き、大きさは5~12㎝。
小葉の形は長楕円形。
縁には粗い鋸歯があり、葉先は鋭く尖る。
葉の表は緑色で毛が散生し、
裏は緑白色で脈上に毛がある。
葉軸には翼が発達する。
秋には鮮やかに紅葉する。
ヌルデの花の特徴
夏頃、枝先に円錐花序を付ける。
花色は淡い黄色。
ヌルデの実、種子の特徴
花後、核果を付ける。秋には橙色に熟す。
ヌルデの樹皮、枝の特徴
樹皮は茶褐色で、皮目が散生する。
老木になると不規則に浅くひび割れる。
ヌルデの育て方
ヌルデの適正環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
壌土 | △ | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 |
ヌルデの暦と管理適期
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
ヌルデの管理方法
成長が早く、大きくなるため植樹スペースが必要な樹木。
陽樹のため日向を好むが、日陰にも耐える。
ウルシの仲間であるため、樹液でかぶれることがある。
自然樹形がきれいなので透かし剪定で管理すると良い。
ヌルデの病虫害
・さび病
葉に感染し、黄色~橙色の病斑を形成する。
病斑は後に壊死して黒色になり、早期落葉する。
ヌルデに感染するさび病の病原菌は同種寄生性。
(さび病には同種寄生性と異種寄生性がある。)
罹病を確認したら直ちに切除し、焼却処分する。
新葉の展開期には登録農薬を散布して防除する。
ヌルデの豆知識
大きくなるため庭木にはあまり使われない樹木。
紅葉がきれいな為、公園などに植えられる。
ウルシの仲間だが、かぶれることは少ない。
ヌルデシロアブラムシによる虫こぶができる。
この虫こぶ(五倍子 ふし)にはタンニンが多く含まれ、
薬用や染料の原料として用いられる。
昔はお歯黒に用いられた。
材は軽軟で箱や小細工に使われる。
かつては将軍木と呼ばれ、采配の柄に使われた。
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