【環境が大事!】サクラが病気になる条件

雑記

どうも樹木医のカントーです。

現在、私は全国のサクラを見るために
日本一周しています。

そこで気になったのが
サクラの病気率の高さ。

もともと病気に罹りやすい樹種ではあるのですが、
あまりにもひどい。

 

ということで、今回はサクラが
病気に罹る環境条件について
解説したいと思います。

 

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樹木が病気になる条件

樹木の病気は、人間と同じで
原因となる菌がいます。

しかし、病原菌の存在だけでは
病気に罹ることはありません。

 

これも人間と同じで、
樹木も抵抗することができるからです。

樹木はもともと抵抗性物質を蓄積しています。

渋柿の苦い成分(タンニン)や、
お茶のカテキンなどがそれにあたります。

また、病原菌の侵攻を受けると、
抵抗性物質を生産したり、
病気の酷い部分を切り離したりします。

 

では、どういう条件下で
樹木の病気は発生するのでしょうか?

 

樹木が病気に罹る条件は
病原の存在が絶対ですが、
周囲の環境がとても密接に関係してきます。

これには樹木に対する環境という意味と
病原菌に対する環境という意味があります。

 

例えばサクラのような日向が好きな樹木を
日陰に植えると弱りやすくなり、
抵抗性が落ちてしまいます。

逆に菌にとっては日陰というのは
絶好の繁殖環境です。

こういった樹木にとってネガティブな環境と
菌にとってポジティブな環境が重なると
病気は一気に発生しやすくなります。

 

サクラが病気に罹りやすくなる環境

サクラが倒れてしまうような病気は
だいたい腐朽菌という菌が関係しています。

腐朽菌というのは樹木を腐らせ、
木材をスカスカにしてしまう菌です。

 

このような菌は、日陰で、高湿度で、
風通しが悪い場所を好みます。

つまり、このような環境に植えると、
サクラの病気は発生しやすくなります。

 

しかし、サクラの幹元というのは
自分の枝葉で日陰を作り、
風通しを悪くし、
結果、湿度も上がりやすくなります。

 

ここで大切なのが、植える環境と
その後の管理です。

 

サクラを病気にしないための対策

 

サクラを病気をしないためには、
いくつかの対策があります。

まずは密集した植栽をしないことが大切です。

樹木と樹木の間が空いていれば空いているほど
風通しがよくなり、菌は繁殖しづらくなります。

 

そして、しっかり剪定管理してあげることです。

 

剪定は樹木の邪魔な枝を切るためでも、
ましてや傷つけるためにすることではありません。

樹木がより元気になり、
病気になるリスクを下げるためにすることです。

樹木の枝の密度を下げることによって、
湿度が溜まることを防ぎ、
ひいては病気菌が蔓延することを防ぎます。

そして、湿度を下げると
害虫も少なくなります。

害虫の食害は直接的な被害もありますが、
食害痕は菌が侵入する経路を作ってしまうため、
罹患リスクを上げてしまいます。

まとめると、サクラに合っている環境に
まず植えてあげること、
そして剪定管理で発病リスクを抑えることが
とても大切です。

これは他の樹木でも同じなので、
その樹種特性を理解して、
適切な植樹、管理をしてあげてください。

 

ではまた。

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