【植木の倒木問題】庭の木が倒れる原因とその対策

庭、ガーデニング

どうもカントーです。

とうとう関東も梅雨入りし、
ジメジメした日が続いています。

日本では季節の変化が大きく、
樹木も多大な影響を受けています。

 

今回の記事では気候と大きく関係している
樹木の倒木被害について解説します。

秋には台風の季節がやってくるので
ポイントを押さえて、
早めに対策をできるようにしましょう。

 

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樹木が倒木する理由と対策

日本では毎年多くの台風が来て、
土砂災害や浸水など、
多くの爪痕を残していきます。

昨年では台風19号が上陸し、
長野県の千曲川の堤防が決壊して
周辺の住宅街や畑に
多大なる被害をもたらしました。

私は今年の5月に長野へ越してきたのですが、
その爪痕は各地で見ることができます。

昨年被害を受けた千曲川の周辺は、
未だ復興が進んでいません。

川を見れば、濁流に流された大きな樹木が
砂まみれになって横たわっています。

 

また、台風の怖ろしいところは
雨だけでなく、風の影響もあります。

2018年に訪れた台風24号では、
東京都内だけでも1000本近くの倒木が
報告されています。

この数には入っていませんが、
各ご家庭の庭木も
枝折れや倒木がかなりあったことが
予想できます。

 

しかし、その中で倒れない樹木もあります。

これらの差はどこから生まれるのでしょうか?

以下で詳しく解説していきます。

 

なぜ樹木は倒れるのか?

倒れる樹木と倒れない樹木、
この現象には土や風、樹木自身の特徴など
いろいろな原因が複合的に絡み合っています。

樹木が倒れるこの原因は、
いくつかのケースに分けられます。

 

樹木が病気に罹っているケース

樹木が病気に罹ると、
途端に倒木するリスクは上昇します。

人間にも鼻水が出る風邪や
咳が出る風邪などがあるように、
樹木の病気にも感染する部位や症状に
多くの種類があります。

今回は感染部位ごとに解説します。

まずは根っこの病気があります。

これは倒木と非常に関係が深い病気が多く、
感染すると倒木する危険は
極端に高くなります。

樹木の根っこの病気は、
多くの場合、根を腐らせてしまいます。

樹木は根を張って体を支えているので、
踏ん張りがきかなくなってしまいます。

人間で言えば、足が腐ってしまっているのと同じです。

根っこが枯れるということは、
樹木にとってそれぐらい大変な問題なのです。

根っこが弱って倒木する場合は、
当たり前ではありますが、
根っこごと倒れています。

これは意外と大切な着眼点で、
原因や対策を考えていくうえで
重要なポイントになります。

 

この根っこから倒れているケースとは
違う場合もあります。

それは幹から折れているケースです。

これは、樹木の幹に病気が入り、
腐っている部分から折れていることが
原因の大多数を占めています。

幹の断面を見ると、
周辺の白い部位と芯の色が濃いい部位があります。

この周辺の部位を‘辺材’といい、
芯の部分を‘心材’といいます。

この心材の部分は、
実は死んだ細胞の集合体です。

この部分は一度病気に侵されると抵抗ができず、
だんだん腐ってしまいます。

樹木の幹の中が空洞になりやすいのは、
この心材の方が腐りやすいことが原因です。

このように樹木の中が腐ってしまうと
支える部分が弱くなり、
倒木に繋がってしまうというわけです。

 

樹木の根が弱いケース

倒木する原因には、
単純に樹木の根張りが弱い場合があります。

例えば、近年人気の高いアカシアは
樹木の根張りが弱い樹種の一つです。

アカシアの原産地はオーストラリアで、
乾燥地帯が広がっている地域でもあります。

アカシアは水分を得るため、
地表に多くの根っこを張るようにしています。

そうすると、地中に深く潜るような
根っこは発達せず、
強い風が吹くと倒れてしまうのです。

このような樹種は、
やはり海外から持ち込まれた品種に
多く見られます。

日本は台風が多い地域なので、
自生している樹木は基本的に
根をしっかり張る樹木が生き残っています。

倒木リスクを避けて庭木を選ぶのであれば、
やはり日本の樹木を選ぶべきでしょう。

 

土が弱いケース

倒木のケースで、
土が原因の場合があります。

これは、降水量とも深く関係しています。

土には表面にある柔らかい層と
深い場所にある堅い層があります。

この堅い層は、密度が高い為、
水が浸み込みずらくなっています。

この水が浸み込む能力より
降水量の方が大きいと、
土は水を含み過ぎて
泥のような状態になってしまいます。

こうなると表面の土は崩壊し、
樹木は根の支えが利かなくなって
倒れてしまいます。

この現象が山の中で起きたものが
土砂崩れ(表層崩壊)です。

ご家庭の庭では、土質によって
とても固い地盤があります。

場合によっては家を建てるときに
土壌改良によって、
かなり締め固められているケースも見られます。

このような場所で樹木を植えると、
植えるために掘った部分だけが柔らかく
周りは堅い土なので、
植穴の部分だけが崩壊して
倒木に繋がることがあります。

特に新しく植えた樹木は
根を張るまで時間がかかるので、
支柱をしないと倒れてしまう可能性が高くなります。

 

倒木の対策

倒木の対策は、
基本的に植える前にやってあげることが大切です。

まず一つは土壌改良。

しっかり根が張れるように、
栄養価の高い土壌にしてあげることが大切です。

栄養に乏しい土壌では根が発達せず、
支えが利かない樹木になってしまいます。

また、栄養が取れず健全度が下がれば
病気に罹るリスクも増大します。

樹木のために、植える場所の土についても
しっかりと考えてあげてください。

 

次に支柱です。

前述した通り、植えたばかりの木は
根が充分に発達するまでは
倒木リスクの高い期間になります。

新しく植えてから1~2年は
支柱をしてあげましょう。

この時、支柱の深さは
深ければ深いほど効果を発揮します。

逆に浅ければ何の意味もなくなってしまうので、
注意してあげてください。

 

大きくなった樹木には、
ロープを張ってあげると効果的です。

樹木の幹からロープを3方向に張れば、
倒れるときに、幹が倒れないよう
引っ張ってあげることができます。

3方向に張れない場合は、
倒れてほしくない方向の逆側に張るのも
効果的です。

例えば隣家に倒れてほしくない場合や、
建築物の方に倒れてほしくない場合は
逆側にロープを張っておき、
その方向に倒れないようにします。

これは伐採のときも使われる方法です。

 

終わりに

このように、樹木が倒れる原因は
複数あります。

樹木や環境をしっかり観察してあげて、
適切な対応をしてあげてください。

昨年、千葉県にて多くのスギが倒木した事例を
YouTubeにて解説しているので、
そちらもよければご覧になってください。

【台風15号】千葉の倒木被害は何故ここまで拡大したのか?樹木医が解説します!

 

ではまた。

 

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