樹木医試験の内容とおススメの対策方法。

雑記

樹木医というマイナーな資格ですが、造園業界の中では一目置かれる存在です。そんな樹木医になる人はどんな試験を受けるのか?今回はその一次試験の問題の内容を紹介します。また、樹木医試験の概要については樹木医って?の記事にて紹介していますので、参考にしてみてください。

 

一次試験の内容

一次試験では選択式の問題(90分)と論述の問題(90分)の2回に分けられています。ちなみに選択式では33題の問題を解き、論述式では5題の中から3題の問題を選択し、回答します。樹木医の一次試験は120人しか通らないという、いわゆる「足切り」があるため、合格点はその年によって違います。

 

選択式の問題内容

選択式の問題では幅広い知識が必要となります。樹木の組織学、生理学、生態学、分類学的知識はもちろんのこと、樹木の環境を取り巻く気候学や土壌学、樹病や虫害、獣害に関わる微生物学、昆虫学、動物学なども出題されます。また、緑地に関する法律や天然記念物、環境問題についてもしばしば取り上げられることがあります。

選択式の難しいところは範囲がとにかく莫大なことです。樹木の知識だけでは全く点が取れず、自然に対する包括的な知識が要求されます。空気の土壌の化学組成の問題や、天気図の読み取り、菌類や昆虫の分類、動物の体組成や神経系の問題、農薬の化学組成、地学の問題が大学で学ぶ基礎レベルで出題されます。

 

選択式問題の対策

まずは過去問を解くことです。樹木医会のホームページから過去問を購入することができます。https://www.jumokui.jp/info/detail?TopicNo=120

また、教科書としては樹木医の手引きをおススメします。http://xc520.xbit.jp/s767/item_detail/itemId,168/

どちらも値が張りますが、必ず必要でしょう。とくに樹木医学的知識0から始める方は、樹木医の手引きを読むことから始めることをおススメします。

また、樹木医の手引きに書いていない分野の知識としては、まず高校の生物と化学をおさらいする必要があります。これは化学式の問題や植物以外の生物学的知識を要求される問題が多いからです。また、地理や地学の基礎も必要です。こちらは地形変動や地質学的な部分をさらっておけば大丈夫かと思います。しかし、土壌については化学式が出てきても驚かないレベルに到達することが必須です。

基本的なことを覚えていなくても見ればわかる程度にしておくことで、選択肢を2択ぐらいに絞り込むことができます。樹木医の選択式の問題は、明らかに違う選択肢を排除できれば解けるようになっています。

 

論述の問題内容

論述の問題は、文章作成能力が一番の難関です。1問につき400字以内の論述を求められるので、ある程度の文章が書けないと大変苦労します。また、出される問題は幅が広く、運もあります。例えば樹木のある病気の原因と治療方法、環境問題の原因、獣害発生分布からの原因推察、樹木の育成について改良すべき方法、天然記念物の樹種についての偏りと理由の推察、などなどです。

 

論述問題の対策

論述の対策としてはまず文章を書く練習をした方が良いでしょう。ブログやSNSでも練習になると思います。造園や環境の問題点をネット上にアップしていけば、それだけでも良い練習になります。とくに、受験前に騒がれた森林生態の問題、環境問題、また継続して問題となって取り上げられているいる事象(クビツヤアカカミキリやウメ輪紋ウイルス、松枯れ、ブナ枯れなど)については論述できるようにしておいた方が良いでしょう。

また、一般的な土壌改良法やCO₂を出さないための方法などは押さえておきましょう。それを育成環境の改善や環境問題の設問に対して、補足的に文字数を足せる可能性があります。

 

 

ということで、今回は樹木医試験の対策方法を解説しました。まだまだ書きたいこともあるのですが、次の機会に詳しく書いていきます。また、本当は試験問題の解説を行っていきたいのですが、著作権の関係で難しそうなので、要望が多ければ許可申請等していきたいと思います。

 

ではまた。

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