外構でお金をかけるべき場所とは?

庭、ガーデニング

庭というと、なるべく手間がかからず
お金をかけずに、という方が多いと思います。

実際に新築の庭の外構設計を担当していると
こういった考えのお客様がほとんどです。

家を建てることはとても高い買い物ですし、
なるべくお金をかけないようにしたいのも
とてもよくわかります。

しかし、もっと外構について
考えればよかったと思う方も非常に多いです。

そもそも外構にはいくら位かかるのか?
外構というのはどのように考えればいいのか?

どうして良いか分からないまま、
金額を抑えることだけを考えて
計画を進めがちです。

ということで、今回は外構の計画する時に
何を考え、何を優先し、
どこにお金をかけた方が良いか解説していきます。

土地や家族構成によって変わりますが、
ぜひ参考にしてみてください。

 

外構の計画順序

外構を考えるときに、
まず最初に何から考えればいいでしょうか?

庭のこと?ポストの位置?

上記のようなことは
実は一番最後に決める項目です。

 

外構で考えるべき優先事項は
以下の項目です。

 

  1. 法や規制に関わること
  2. 安全に関わること
  3. 近隣に関わること
  4. 生活に関わること

 

この項目をしっかり確認して
外構の計画を進める必要があります。

では、項目ごとに解説していきます。

 

1.法や規制に関わること

この項目については軽く説明しておきます。
というのは、この項目については
外構の設計者が確認すべきだからです。

ちなみに外構を制限する法規制としては
斜線規制や天空率、建蔽率などがあります。

建蔽率は敷地面積に対する屋根のある建物の面積です。
カーポートや物置も建蔽率に入ります。

この建蔽率は確認申請が必要な事項であり、
その申請にはお金がかかります。

家を建てて引き渡しの後に
物置やカーポートを設置工事をするとなると、
本当は役所に申請が必要なのです。

外注で工事を頼む場合は基本的には設計者の責任になるので、
こんな規制があるんだということだけ
覚えておいてくれればOKです。

 

2.安全に関わること

外構で意外と蔑ろにされるのが安全面です。

この工事は予算不足の関係で削られ、
結局後から追加工事を請けることが多いです。

何年も暮らしていく家で、安全面を考えることは本当に大切です。

 

まず、外構の設計で危険な事例を紹介します。

外構で一番多く起こる危険は、高低差で生じるものです。

敷地というのは、道路よりも高いことが多いです。
これは排水の関係からという理由もありますが、
道路とフラットの敷地というのはまずないと言っていいでしょう。
特に坂の途中にある敷地は必ず高低差が生まれます。

この高低差の危険を解消する設計が、
外構を考える上で重要になってきます。

 

特に玄関から道に出るまでの導線は
高低差が大きいので注意が必要です。

家というのは基礎というコンクリートの塊の上に載っています。
つまり、その時点で玄関と土地に
30㎝前後の差ができるのが一般的です。

ここで、道路と土地の高低差が30㎝あれば、
もう家と道路の高低差は60㎝の高低差ができてしまいます。

もし玄関が道側にあれば、
家から出た途端、60㎝の段差になってしまいます。

これらの段差は階段やスロープによって問題を解消するのですが、
ここでいつも問題が生じます。

それは、予算がないと手すりやフェンスをつけないことです。
ここで予算を削ると事故や大けがに繋がります。

例えば雨の日の滑落事故や
子どもが遊んでいて落ちてしまったりと、
とても不安全な家になってしまいます。

しかし、このことを設計者が説明しても、
考えを変えていただけない施主様がとても多いです。

これは、お金に対する防御反応が
安全意識を上回ってしまうからです。

予算を押さえたいのは分かりますが、
命を危険にさらしては元も子もありません。

しっかりと安全優先で設計を進めていく必要があります。

 

3.近隣に関わること

近隣との関係もとても大切です。
なるべく良好な関係を築いていく必要があると思います。

そして、生涯の住まいを簡単に替えることはできません。
近隣と険悪なムードで毎日暮らしていくストレスを
抱えて暮らすのはとても大変です。

では、どういったことが
近隣トラブルにつながるのでしょうか?

 

近隣トラブルになりがちな外構設計は
主に以下の項目です。

 

  • 境界のトラブル
  • 落ち葉のトラブル
  • 排水や砂利の流出

 

境界のトラブルは結構多いです。

特に越境の問題は多いです。

例えば相手の敷地のフェンスに物を立て掛けたり、
樹木の枝が境界を越えていたり、
新しく施工したブロックやフェンスなどが
境界を越えていたりといった問題です。

これらの問題は一回起こってしまうと
ずっと長引いてしまいます。
一度失った信頼を取り戻すのは大変です。

境界の扱いはくれぐれも気を付けてください。

 

また、落ち葉や敷地内の水や砂利が
近隣の敷地ないし近隣の敷地の前の道路などに流出し
迷惑をかけることがあります。

まず、落ち葉のトラブルについては
近隣に断りを入れて、しっかりと掃除することが大切です。
これがコミュニケーションとなり、
良好な関係を築けることもあります。

関係があまりよろしくない場合は、
樹木を境界側に植えない方が良いかもしれません。
これはもうしょうがないです。

また、敷地内の排水によって
近隣トラブルになることもあります。

これはゲリラ豪雨などにより排水が追い付かなくなり、
隣にあふれてしまうこと等が挙げられます。

例えば砂利の場所で排水が追い付かないと、
砂利ごと流出してしまうことがあります。

台風の時やゲリラ豪雨の後は注意して確認してください。

 

4.生活に関わること

最後に生活に関わる部分を考えていきます。

例えばペットがいれば柵が必要ですし、
バリアフリーにしたければ階段を
スロープにする必要があります。

また、大きな荷物の出入れが多ければ
導線の幅を広げた方が良いですし、
釣りが趣味の人は外にシンクがあるととても便利です。

この生活や趣味に沿った設計はとても大切です。
毎日の生活を便利にできることは、
生活の幸福度を上げることに繋がります。

ぜひしっかり考えてみてください。

 

 

ということで、外構設計で考える優先順位の話しでした。
今住んでいる家でも当てはまることが多いと思うので
ぜひ照らし合わせて考えてみてください。

 

ではまた。

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