ヤブツバキの特徴と育て方

植物図鑑

ヤブツバキ( Camellia japonica)

〇科名:マメ科

〇和名由来:「ツバ」=光沢のあるの意。諸説あり。

〇学名由来:「Camellia」=G・J・カメルスの名にちなむ
「japonica」=日本の

〇別名:ツバキ、カタイシ、ヤマツバキ

〇広葉樹・常緑樹・雌雄同株

〇分布:本州~九州

 

〇葉の特徴
葉は互生する。葉の長さは5~12㎝程度。
厚く硬い革質で、葉の表面には光沢がある。
葉の縁には細かい鋸歯があり、葉先は鋭く尖る。
葉表は濃緑色で葉裏は淡緑色。

〇花の特徴
2~3月に、紅色~白色の花をつける。
5~6枚の花弁で、基部は癒合する。
地方によっては冬に開花が見られる。

〇実、種子の特徴
直径3㎝程度の球形で淡緑色の種子を形成する。
果皮は厚く、熟すと淡黒色になり3裂する。

〇幹、枝の特徴
白っぽくて平滑。樹齢が経つと凸凹が見られる。
地衣類が付着することがある。

 

〇育成環境

土壌潮害耐寒日照乾燥湿潤
壌土

 

〇暦

101112
開花時期
果熟期
剪定適期
移植適期

 

〇管理方法
耐潮性があり海岸近くでも比較的耐える。
乾燥に弱いので潅水には注意が必要。
剪定適期は花後直ぐ。
7~8月に花芽分化するので、
それ以降の剪定は避けた方が良い。
肥料は花が咲く前の2~3月に有機肥料をあげると良い。

〇病虫害

・チャドクガ
幼虫は大きいもので2.5㎝程度。
頭部は黄褐色で腹部淡黄褐色で黒い縞模様がある。
毒針毛があり、蛹、成虫、卵塊にも付着転移する。
幼虫は4~6月と7~9月の年2回発生する。
幼虫は葉の裏に並んで集まり、食害する。
チャドクガの毛は毒性が強く、触るとかぶれる。
チャドクガの毛が付いた上着を洗濯すると
他の衣類に付着して被害が拡大するので、
ガムテープ等で毛を除去するようにする。
幼虫は捕殺、または適用登録農薬を散布する。

〇利用、豆知識
和風の庭によく使う樹木。成長はゆっくり。
刈込に耐えるため剪定管理は容易。

種子にはオレイン酸等の油分を含み、
椿油として化粧品等に使われる。

材は緻密で硬いため、小槌や木魚に使用される。

ツバキの茎葉の木灰は山灰と呼ばれ、
釉薬や紫染の媒染材として利用されている。

古代では冬に葉を落とさないのは
魔力を持つためだと信じられており、
ツバキを神木とする神社も多い。

ツバキの花は花弁が散らず、花ごと落ちることから
武士の首が落ちること結びつけ忌み嫌い、
屋敷内に植えない風習もある。
お見舞いにツバキを使用しないのも同じ理由から。

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