弘前のサクラ管理における剪定技術

樹木

サクラの季節、日本各地が
お花見で賑わいを見せています。

東京ではそろそろソメイヨシノが
終わりを迎えますが、
東北はまだまだこれからです。

東北で有名なサクラの名所と言えば、
青森県にある弘前公園のさくらまつりです。

弘前公園には樹齢100年を超す
ソメイヨシノが300本以上あり、
その雄大な姿で公園内を彩ります。

しかし、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言われるように、
サクラの管理はとても難しいです。

このようなサクラの名所は
どのようにして管理されているのでしょうか?

ということで、今回はこの弘前公園で
サクラがどのようにして守られているかを紹介します。

 

チーム桜守

日本三大桜名所の一つである弘前公園には
約2600本ものサクラが植わっています。

このサクラを管理しているのが
弘前の「チーム桜守(さくらもり)」です。

このメンバーは樹木医を中心として構成され、
日々サクラの管理をしています。

サクラ、特にソメイヨシノの管理は
他の樹木と違い、とても大変です。

冒頭でも紹介した通り、
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言われるぐらい
サクラの剪定は難しいのです。

これは、サクラが
病虫害を受けやすいことからできた言葉です。

サクラはいろいろな幼虫に加害されやすく、
また、幹はとても腐りやすい性質を持っています。

ソメイヨシノは、その特性が特に顕著です。

 

しかし、この弘前のチーム桜守は、
全国でも珍しい技術、方法により
ソメイヨシノを守っていました。

 

 

弘前ならではの技術

弘前はサクラもさることながら、
リンゴの産地としても有名です。

青森と言えばリンゴのイメージのですが、
その中でも弘前市は
りんご農場の数も品質もトップクラスの街です。

農場におけるリンゴの管理は
高品質、多収穫を目指して行われています。

多収穫ということは
花芽を多くつける、ということです。

この技術に特化している弘前市は、
サクラの管理にもそれを応用しました。

リンゴはもともとバラ科の植物で、
サクラも同じバラ科です。

つまり、管理の方法も
似通っている部分があります。

 

リンゴの管理を応用した弘前のサクラは、
花数が多いことで次第に注目が大きくなり、
とうとう日本一のサクラと呼ばれるまでになりました。

 

もちろん花を楽しんだ後もしっかり管理しています。

ほとんどの植物が花や果実をつけると
体力がなくなり、樹勢が弱くなります。

人間でいうと妊娠、産後の状態です。

そのような状態にも関わらず、
ほとんどの公園、緑地では
サクラに栄養をあげることはありません。

その点、弘前市では
しっかりと肥料を与えて
サクラを管理しています。

これは相当な想いがないとできません。

この実績が、弘前のサクラが日本一と言われる所以なのです。

 

 

ということで、弘前の日本一と呼ばれる
サクラの管理方法を紹介しました。

花後、植物に肥料をあげることを「お礼肥」と言います。

これは、花を楽しませてくれた植物に対して
感謝を込めてあげる肥料です。

剪定技術と違い、このお礼肥は
知っていれば誰でもできることです。

お庭やベランダの植物に花が咲いたら、
「ありがとう」をの意をこめて肥料をあげてください。

翌年には、その感謝が
元気な姿と花数になって返ってきます。

このコミュニケーションが
少しでも多くの植物が好きな方に伝われば幸いです。

 

ではまた。

コメント