あまり知られていないサクラ属の起源と品種。

樹木

サクラと言えば日本文化の象徴です。

春になれば日本のいたるところで
ソメイヨシノが咲き、街はピンクに色づきます。

しかし、サクラは日本発祥の樹木なのでしょうか?

ということで、今日はサクラ属の
起源と原品種について紹介していきます。

 

 

サクラの発祥の地

サクラの起源は、実は日本ではなく
ヒマラヤだと言われています。

サクラの原種の中で
ヒマラヤザクラという種類があります。

この種類が、数あるサクラ属の原種だと言われています。

世界的に見たときに、
日本では観賞用のサクラが有名ですが、
海外では食用のサクランボが有名です。

世界的に見てもサクラの仲間はたくさんいます。

 

日本では数百品種以上のサクラが
あると言われています。

ソメイヨシノもその中の一種です。

しかし、その品種の元となる原種とも言われている野生種は、
日本種が10種類、海外種が3種類といわれています。
(カンヒザクラを日本種に入れるかは学者によって違います。)

この計13種類の交配から
数多くの品種が生まれています。

 

ちなみに、昨年の日本で新しい野生種が登録されました。

そのサクラは2016年に和歌山県那智勝浦で見つかった種類で、
クマノザクラと命名されました。

これだけ研究が進んでいても
まだ新しい種類の植物が見つかるのですから、
植物は本当に奥が深く、面白いです。

 

サクラの品種が多い理由

サクラの品種は数多く報告されています。

その理由は大きく2つあります。

まず一つ目は、他の種と交配しやすいことです。

例えば、同じコナラ属でも、
コナラとクヌギは交配しずらい性質を持っています。

しかし、サクラは別種でも
かんたんに交配してしまいます。

また、サクラは花が綺麗で
昔から数多くの園芸品種が開発されてきました。

これらの性質と理由により、
数多くの品種が生まれました。

 

もう一つの理由は、
人間の名前の付け方による理由です。

サクラの名前は、性質や、名所によって
名前が付くことがあります。

例えば‘三春の滝桜’と呼ばれるサクラがあります。

では、このサクラは、
本当はなんという品種になるのでしょうか?

 

これは、厳密にいうと
‘エドヒガン’という種類に分類されます。

 

解説していきます。

まず、一般的に言われているシダレザクラという品種は
エドヒガンという種類の形質が変わったものです。

世の中には枝がしだれる品種がたくさんいます。

例えばシダレウメ、シダレモモ、シダレヤナギなどが有名です。
これらの品種は、どれも遺伝子形質の問題です。

樹木はジベレリンという植物ホルモンの分泌が少ないと
枝を支えられず、枝が重力に負けてしまいます。

この形質を持った種類が‘シダレ’の名前を冠するのです。

つまり、三春の滝桜は、
福島県田村郡三春町に植わっている、
枝垂れ形質をもったエドヒガンなのです。

しかし、サクラの品種では
‘エドヒガン’
‘シダレザクラ’
‘三春の滝桜’
と、すべて別で扱われてカウントされます。

これらのことから、
サクラの品種はさらに数多く
登録されるようになりました。

 

近年、植物種は見た目ではなく
遺伝子による分類が進んでいます。

いつか、サクラの品種も少なくなるタイミングが
来るかもしれません。

 

 

ということでサクラの品種についてのお話でした。

ちなみにサクラはいろんな形質があります。

例えば秋に咲くサクラ、
花弁が100枚近く付くサクラ、
花の色が緑色のサクラなどです。

ぜひいろいろなサクラを見て、
自分の好きな品種を探してみてください。

 

ではまた。

コメント