タラヨウの特徴と育て方

植物図鑑

タラヨウ( Ilex latifolia)

〇科名:モチノキ科

〇和名由来:葉面に写経した「多羅樹(タラジュ)」を擬えて。

〇学名由来:「Ilex」=セイヨウヒイラギのラテン名。
「latifolia」=広葉の の意。

〇別名:ハガキノキ、モンツキシバ

〇広葉樹・常緑樹・雌雄異株

〇分布:中部以西の本州、四国、九州の山地

 

〇葉の特徴
葉の長さは10~18㎝程度の長楕円形で互生する。
葉の表面は濃緑色で光沢がある。
葉の縁は尖った細鋸歯があり、先端は尖る。
葉裏は淡緑色。

〇花の特徴
春から夏にかけて、葉腋に集散花序をつけ、
黄緑色の四弁花が密になって咲く。

〇実、種子の特徴
雌木は11月に球形の実をつけ、赤く熟す。

〇幹、枝の特徴
灰白色で平滑。

 

〇育成環境

土壌潮害耐寒日照乾燥湿潤
壌土

 

〇暦

101112
開花時期
果熟期
剪定適期
移植適期

 

〇管理方法
剪定は枝先の透かし剪定を少し行う程度でよい。
剪定は新芽の固まった5~6月に行う。
雌木は花芽を切らないように注意する。

〇病虫害

・ルビーロウムシ
雌成虫の体長は約4~5㎜程度。あずき色で厚く、球状に膨れる。
年一回の発生で、6月から7月に幼虫が現れる。
9~10月に成虫になり、受胎した雌成虫で越冬する。
あずき色のロウ質物を分泌する。
走光性があり、樹幹の枝先に群生することが多い。
糞はすす病を併発させる。
発見し次第、ブラシの様なもので削ぎ落すか、
幼虫発生時期に農薬を散布する。

・ツノロウムシ
雌成虫の体長は約6~9㎜程度。
灰白色で周りに8個の突起があり、背面中央に大きい角上突起がある。
年一回の発生で、5月下旬に産卵し、6~7月に幼虫が現れる。
9~10月に成虫になり、受胎した雌成虫で越冬する。
乳白色のロウ質物を分泌する。
吸汁性で樹勢を衰退させるほか、糞はすす病を併発させる。
発見し次第、ブラシの様なもので削ぎ落すか、
幼虫発生時期に農薬を散布する。

〇利用、豆知識

和風の庭に植えられる樹木。

成長は比較的遅く、雌木には赤い実がなる。

葉の裏を傷つけると褐色に変色するため、
爪楊枝などで文字を書くことが出来る。
また、葉に切手を貼り、投函することが出来る。

葉は茶の代用とする。

モチノキの仲間のため、樹皮から鳥もちが取れる。

材は細工物に用いられる。

コメント