ナツツバキ( Stewartia pseudocamellia)
〇科名:ツバキ科
〇和名由来:夏にツバキのような花が咲くため
〇学名由来:「Stewartia」=イギリスのビュート候、ジョン・スチュアートから。
「pseudocamellia」=ツバキに似た の意。
〇別名:シャラ、シャラノキ
〇広葉樹・落葉樹・雌雄同株
〇分布:福島以南~九州の山地
〇葉の特徴
葉の長さは5~15㎝程度の倒卵形、または楕円形。
縁は円く細かい鋸歯があり、先端は尖る。
葉の表面は緑色で、葉裏は淡緑色で毛がある。
葉は互生する。
〇花の特徴
6~7月に、白色で5枚花弁のツバキに似た花が咲く。
〇実、種子の特徴
果実は卵形で熟すと5裂する。
〇幹、枝の特徴
若い時から樹皮がはがれ、肌色、橙色、
灰色、褐色などの斑模様になる。
〇育成環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
壌土 | △ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
〇暦
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
〇管理方法
自然樹形が綺麗な樹種なので、剪定は枝先を透くようにする。
病害虫は少なく、育てやすい。
〇病虫害
・チャドクガ
幼虫は大きいもので2.5㎝程度。
頭部は黄褐色で腹部淡黄褐色で黒い縞模様がある。
毒針毛があり、蛹、成虫、卵塊にも付着転移する。
幼虫は4~6月と7~9月の年2回発生する。
幼虫は葉の裏に並んで集まり、食害する。
チャドクガの毛は毒性が強く、触るとかぶれる。
チャドクガの毛が付いた上着を洗濯すると
他の衣類に付着して被害が拡大するので、
ガムテープ等で毛を除去するようにする。
幼虫は捕殺、または適用登録農薬を散布する。
〇利用、豆知識
和風の庭や雑木の庭によく植えられる樹木。
葉が涼しげで人気が高い庭木。
シャラノキという別名から、
比叡山延暦寺や天台宗の寺院の庭によく植えられる。
材は紅褐色で堅いため床材、器具材、彫刻材に用いられる。
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