カシス栽培の驚くべき可能性!!

食・文化

カシスという植物をご存知でしょうか?

私はお店で飲むカシスオレンジでしか
カシスのことを知りませんでした。

海外でしか生産されてないのかと思いきや、
なんと青森で生産されているとのこと!

 

ということで、先日青森県弘前市に行ったときに、
カシスを栽培している弘前大学の藤崎農場に行ってきました!

今回は知られざるカシスの特徴と
健康効果について紹介したいと思います。

 

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カシスの驚くべき可能性!!

カシス

今回取材させていただいたのは
青森県にある、弘前大学付属藤崎農場という場所です。

ここではリンゴをはじめ、ナシやブドウなど
様々な果実を栽培しているほか、
ジャガイモやトウモロコシなどの野菜も研究しています。

驚くことに、敷地面積は
東京ドーム約3個分の大きさです。

この藤崎農場は、日本で一番食べられていると言っても過言ではない
リンゴの品種‘ふじ’を開発したところとしても有名です。

敷地の中にはリンゴの銅像があり、
その後ろに‘ふじ’の原木が植わっていました。

 

このように、青森県で育てられる
いろいろな植物を研究している弘前大学ですが、
他ではあまり見られないカシスについても研究をしていました。

今回は、弘前大学でリンゴやカシスの研究をしている
林田大志先生に畑を案内していただきました。

 

カシスの特徴と産地

カシスとはスグリ科スグリ属の仲間で、
温帯に生息する落葉低木です。

「カシス」という名前は、実はフランス語です。

正式和名はクロスグリといいます。

 

カシスの原産地

カシスはヨーロッパの山奥に生育しています。

しかし、あまり古い文献は残っておらず、
ルネサンス時代の植物学者ガスパール・ポアルが
食用としてカシスが有用であると紹介したのが最初だと言われています。

私たちにとって一番身近なカシスオレンジに使われている
カシスリキュールについても、はじめてつくられたのは
1841年にフランスのディジョンという場所で造られたのが最初です。

意外と食としての歴史は浅い果実なのかもしれません。

 

カシスの栽培と特徴

カシスは温帯の植物ですが、基本的に高温多湿を嫌います。

カシスの最大の産地はポーランドで、
年間10万トン以上のカシスが生産されています。

 

日本で植栽するとなると、関東より北でないと
カシスは育たないと言われています。

ちなみに青森県は、
カシスが日本で一番生産されている県になります。

 

カシスは基本的に病虫害が少なく、
あまり管理がいらないそうです。

また、苗を植えてから2~3年で収穫が見込めます。

剪定は必要ですが、高木にならない分、
大きな労力は必要ないため、
生産コストは低く抑えられる果樹になります。

農家の高齢化問題にも一役買えるポテンシャルがありそうです。

 

カシスの栄養と効果

カシス自体の認知度が低いため
カシスの栄養素まで言及されることは少ないですが、
実は、すごい機能をたくさん持っています。

 

目に良いと言われるアントシアニン

カシスには色々な栄養が多く含まれています。

その中でも、注目すべきは目に良いとされる
アントシアニンが含まれていることです。

 

アントシアニンとは植物に含まれる赤色などの色素成分です。

この成分は目の筋肉をほぐし、
ピント調節機能を回復してくれる効果が報告されています。

スマホやパソコン業務が多くなった現代にうってつけの栄養素です。

 

目に良いと言われるブルーベリーは、
アントシアニンがたくさん入っているため
眼精疲労の回復に用いられています。

しかし、目に良いとされるブルーベリーと比べて、
カシスには3倍以上のアントシアニンが含まれています。

今後、ブルーベリーよりも注目される日が来るかもしれません。

 

風邪にもカシス!

ビタミンCが含まれている果物と言えば
ミカンやオレンジが有名ですが、
カシスにも含まれています。

 

ビタミンCは、骨や腱などの結合タンパク質である
コラーゲンの生成に必要な化合物です。

このビタミンCが欠乏すると、コラーゲンが合成されないため、
血管がもろくなり出血を起こします。

これが壊血病という病気の原因です。

また、ビタミンCには毛細血管・歯・軟骨などを正常に保つ働きがあるほか、
皮膚のメラニン色素の生成を抑えたり、
風邪などの病気に対する抵抗力を強める働きが報告されています。

 

このようにたくさんの効果を持つビタミンCですが、
なんとカシスにはオレンジの3倍含まれています!

カシスは風邪の予防や美肌効果も期待できそうです。

 

ポリフェノールも豊富

カシスにはポリフェノールもたくさん含まれています。

ポリフェノールには、血流を改善する働きがあります。

血流を改善すると眼精疲労を軽減したり、
肩こりや冷え性などの諸症状を緩和する働きが期待できます。

カシスは女性にとって、うってつけの果物です。

 

まだまだあるカシスの効果!

カシスの健康効果については、
色々な研究報告が上がってきています。

 

例えば2008年3月にはインフルエンザに対する予防作用があることが
信州大学から発表されました。

もともと紅茶などに含まれる茶フラボノイドに
抗インフルエンザ作用が認められていました。

そこでフラボノイドが多量に含まれるカシスを調べたところ、
A型インフルエンザの予防に有効であることが示唆されました。

 

また、弘前大学はカシスからの抽出物質が
更年期障害に効果があることを発見し、
2019年6月に特許出願しています。

カシスには女性嬉しい効果がたくさん詰まっています。

 

 

 

ということでカシスの紹介でした。

メンテナンスもあまり必要ないので、
東北方面の庭木としても人気が出そうな気がします。

これからカシスの動向から目が離せません。

また、今回農場を案内していただいた林田先生、
弘前大学を紹介してくださった弘前倉庫様には
ここで改めて御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

 

これからも植物に関する珍しい事例を見つけたら
取材していきたいと思います。

取材受け入れてくださる方は是非ご連絡ください!
カントーが駆けつけます!

 

ではまた。

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