イチイの特徴と育て方

植物図鑑

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イチイ( Taxus cuspidata )

イチイの特徴

イチイの科名・属名

イチイ科イチイ属

 

イチイの和名由来

高官の用いる笏を作ったため。

 

イチイの学名由来

「Taxus」=ギリシャ語の「弓 taxos」から。
「cuspidata」=急に尖った の意。

 

イチイの別名

シャクノキ、アカギ

 

イチイの分類

針葉樹・常緑樹・雌雄異株

 

イチイの分布

日本各地の山地

 

イチイの葉の特徴

葉の長さは1.5~2㎝の扁平な針形で先は尖る。
表は深緑色、裏は淡緑色で
主脈の両側に2条の気孔線がある。

 

イチイの花の特徴

春頃、葉腋に咲く。
雌雄異株で、雄木は球形の花を付け、
雌木は小さくて目立たない花を付ける。

 

イチイの実、種子の特徴

秋に雌花は壺上で多肉質の仮種皮に包まれ、赤く熟す。

 

イチイの樹皮、枝の特徴

樹皮は赤みの強い茶色で、縦に細かく裂けて剥がれる。
樹齢を重ねると幹にうねができる。

 

イチイの育て方

イチイの適正環境

土壌潮害耐寒日照乾燥湿潤
埴壌土

 

イチイの暦と管理適期

101112
開花時期
果熟期
剪定適期
移植適期

 

イチイの管理方法

成木になるまでは日向を嫌う。
肥沃な土地を好み、痩せ地では枝葉の密度が少なくなる。
基本的には剪定せずに樹形が整う樹木。刈込に耐える。
強剪定に弱く、枝が更新しないことがあるので注意が必要。

 

イチイの病虫害

・根腐病
発病すると5、6月頃に葉の精気がなくなり、病状が進むと葉が黄化する。
幹の地際部は表皮の下が暗褐色に変色し、根は飴色から褐色に腐敗する。
主根が黒変腐敗すると枯死する。
梅雨頃に症状が目立つようになる。
防除するためには、土壌の排水を良好にすることが効果的。

 

イチイの豆知識

生垣や和風の庭に用いられる樹種。

材は緻密で堅く、鉛筆材としてよく利用され、
建築材としては装飾具の材に使われる。

アイヌではイチイを弓の材として利用した。

葉にはアルカロイドのタキシンが含まれ、
糖尿などの利尿に用いられる。

実は甘くて食べられるが、種子は有毒。

古代ギリシャでは死や悲哀の象徴とされ、
イギリスの境界の墓地にはイチイが多く植えられた。

岐阜県の県木。

花言葉は「悲哀」、「憂愁」。

キャラボクはイチイの品種。

 

コメント

  1. 立石 より:

    こんにちは、教えてください。
    イチイの病虫害

    ・根腐病
    発病すると5、6月頃に葉の精気がなくなり、病状が進むと葉が黄化する。

    排水は悪くないのに黄色くなり、葉が少なくなっています。
    薬剤など、おすすめはありますか?

    • カントーカントー より:

      イチイの根腐病は基本的に薬剤では防げず、
      土壌の排水処理構造を作ってあげることが先決です。
      表面の土質が乾きやすくても、地中に粘土層などの
      不透水層があると根腐れを引き起こすことがあるので、
      もし可能なら掘ってみることをおすすめします。
      また、樹勢が弱っているとのことなので、
      しっかりと肥料を与えることが大切です。

      また、一度罹病して侵攻が激しい場合は、回復困難です。
      排水が本当に大丈夫なようであれば
      しっかり肥料と水分を与えて、様子を見てあげてください。

      根が弱っているようであれば
      弱い化成肥料をおススメします。
      鶏糞や高度化成肥料は根を痛める可能性があり、
      腐葉土などは病気を助長する恐れがあります。

      土壌の栄養が少なそうな場合、
      また、明らかに砂質や粘土質の場合は
      腐葉土などを混ぜてあげてください。