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モミ( Abies firma )
モミの特徴
モミの科名・属名
マツ科モミ属
モミの和名由来
一か所に多く生息し、風で枝葉がもみ合うことから。
モミの学名由来
「Abies」=ラテン語で針葉樹の一種を意味する。
「firma」=強い、堅固な の意。
モミの別名
モミソ、トウモミ
モミの分類
針葉樹・常緑樹・雌雄同株
モミの分布
東北~九州の山地
モミの葉の特徴
葉の長さは1.5~3㎝内外で、線形で互生する。
若木の葉先は2裂して尖るが、老木になると円形に近づく。
表は濃緑色で光沢がある。
裏は二本の灰緑色をした気孔帯がある。
モミの花の特徴
雌雄同株で、前年枝に黄色い房状の雄花が咲く。
雌花は樹冠の前年枝に咲き、尖った苞麟が目立つ。
モミの実、種子の特徴
10月頃に緑褐色で狭卵状円柱形の球果が熟す。
モミの樹皮、枝の特徴
樹皮は灰白色で、樹齢が高くなるにつれ網目状に裂ける。
モミの育て方
モミの適正環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
砂壌土 | △ | ◎ | △ | 〇 | 〇 |
モミの暦と管理適期
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
モミの管理方法
耐寒性があり、日陰にも強い。病虫害も少ない。
成長強い日差しや西日には弱い。
成長は遅いが大きくなるので、植える場所はスペースが必要。
枝葉が蒸れると枯れてくるので注意が必要。
モミの病虫害
・ファシディウム雪腐菌
多雪地帯で発生する病害。
積雪下で倒伏する苗木や若木の埋雪した部分で発病する。
発病すると9月頃に病葉裏面に黒色~黒紫色の小さな斑点状の菌体が生じる。
症状がひどい場合は全体が赤褐色になって葉枯れする。
伝染には二つの経路があり、
一つは菌が10~11月頃に胞子を飛ばして感染する経路。
もう一つは積雪下で菌糸が伸びて感染する経路である。
防除のためには病枝は発見し次第切除し、処分する。
また、切り口には登録農薬を塗布する。
モミの豆知識
和風の庭に植栽される樹種。
日本ではクリスマスツリーに使われるが、
ヨーロッパではドイツトウヒが使われる。
材は色が白く美しいため、建築材や漆器、樽、
製紙パルプなどいろいろな用途で使われる。
モミはヨーロッパでは神聖な樹木とされていた。
ゲルマン民族は常緑のモミを希望と堅実さの象徴として崇めた。
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