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イヌビワ( Ficus erecta )
イヌビワの特徴
イヌビワの科名・属名
クワ科イチジク属
イヌビワの和名由来
実がビワに似ているが、食用にはしないため。
植物の和名で「イヌ」が付くものは、
「劣る」という意味で付けられることが多い。
イヌビワの学名由来
「Ficus」=イチジクのラテン古名。
「erecta」=直立する の意。
イヌビワの別名
コイチジク、ヤマビワ
イヌビワの分類
広葉樹・落葉樹・雌雄異株
イヌビワの分布
関東以南の海岸近くや池畔の林内に多く分布
イヌビワの葉の特徴
葉身は8~20㎝で卵状楕円形。葉は互生する。
縁は全縁で、葉先は鋭く尖る。
基部は浅い心形。
葉の表は濃緑色で光沢がある。裏は淡緑色。
葉をちぎると乳白色の液が出てくる。
イヌビワの花の特徴
雌雄異株で、雌木は4~5月頃、新枝の葉腋に
球形で白斑のある花嚢を付ける。
花嚢の中に淡紅色の子花を多数つける。
イヌビワコバチと共生し、受粉している。
イヌビワの実、種子の特徴
秋頃に黒色に熟す。実は食べられる。
イヌビワの樹皮、枝の特徴
樹脂は灰白色で平滑だが、枝痕が膨らみボコボコした幹になる。
樹齢が経つと縦にひび割れる。
イヌビワの育て方
イヌビワの適正環境
土壌 | 潮害 | 耐寒 | 日照 | 乾燥 | 湿潤 |
砂壌土 | 〇 | △ | 〇 | △ | 〇 |
イヌビワの暦と管理適期
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花時期 | ||||||||||||
果熟期 | ||||||||||||
剪定適期 | ||||||||||||
移植適期 |
イヌビワの管理方法
日向を好むが日陰でも耐える。
海岸近くに生息するため、耐潮性もある樹種。
剪定は自然樹形を崩さないように透かし剪定をすると良い。
イヌビワコバチが生息しない場所だと結実しない。
イヌビワの病虫害
・葉枯病
葉脈に区切られた2~3㎜の褐色~赤褐色の角斑を生ずる。
次第に拡大し、複数の病斑が融合して大きくなり、灰褐色になる。
表面には濃緑色のカビが見られる。
発病した葉は早期落葉する。
病葉と落葉は見つけ次第、速やかに処分する。
発病したら、登録農薬を7~14日おきに散布する。
イヌビワの豆知識
海岸近くの山地に自生する樹木。
あまり庭木には使われない。
果実は野生動物の食糧となる。
人間も食べられる。
葉は家畜の飼料となる。
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